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ハンドル油切れ    v7.02 (2021/03/13)


 

各社 ハンドルが重い/潤滑油切れ

【概要】

「ハンドルの軸受(ボールベアリング軸受)の油切れが原因で、ベアリング玉(ボール)どうしの摩擦が増大し、ハンドルを左右に切ろうとすると「重さ」を感じて小刻みに動かそうとしても簡単には動かせず、大きく左右に切る時にも「グイッ」と力任せにやらないと出来なくなってしまった」ことからの復元


【症状】

昨日まで自転車のハンドルを左右に切る時に「重さ」を感じた事が無かったのに、ハンドルを左右に切ろうとすると「重さ」を感じて小刻みに動かそうとしても簡単には動かせず、大きく左右に切る時にも「グイッ」と力任せにやらないと出来なくなってしまった。
    [自転車はかなりの年月が経過しているのであちこち錆びが目立ち、普通ならとっくの昔に廃車にしていても可笑しくないものですが、タイヤが磨り減っていないので錆びが余り目立たないようにペンキを塗って乗り続けていた物です。
     自転車は何時も家の外の軒下に寄り添うように自転車カバー等の覆いの類も掛けないまま駐輪していたので、風雨が強い日はサドルやハンドル部分までも雨水で濡れてしまっていましたが、後輪軸受のように「ブレーキカバー」や「チェーンカバー」で覆われていない前輪軸受等では、言わば野ざらし状態で長い間の雨水が段段としみ込んで軸受部の油を徐々に洗い流して行った可能性が考えられますが、ハンドルの軸受けは雨水が入り込み難いようなカバーで覆う感じの構造なので雨水で洗い流されたとは考え難いのですが、何せかなり長年月の経年変化を考慮すると油が変質して潤滑性を失ってしまったか又は油が乾いてしまったのかも知れない。]

 

【修理方針】

ハンドル軸受(ボールベアリング軸受)が油切れを起こすと、ベアリング玉どうしが強く擦(こす)れ合い、ベアリング玉の磨耗が不均一に進むと終いにはベアリング玉の中には割れてしまうものも出てしまって、ハンドル軸の中心保持が出来なくなってしまう危険性がありますが、ハンドルの軸受けは雨水が入り込み難いようなカバーで覆う感じの構造にして注油が通常必要無い様にしています。
    [前輪軸受け等では定期的にやや粘度の高い「自転車油」(粘度の低い「ミシン油」でも代用可)を注(さ)しておくのが自転車を長持ちさせるコツでした。

    昔はどろっとした粘度が高くて濃い茶色の油が「自転車油」として自転車屋で売られていましたが、これだと粘度が高い分「グリース」のように纏(まと)わり付いて、少しぐらいの雨水では洗い流されないものでした。
    現在、どろっとした粘度が高くて薄い茶色の油として「チェンソーオイル」なるものがホームセンターで売られていますから、これをやや粘度の高い「自転車油」として使います。
    最近ホームセンターでも自転車や草刈り機等が販売されていますが、粘度の高い「自転車油」と称するものは売られておらず、粘度が低い「汎用油」がミシンにも自転車にも使えますとして売られていますが、粘度の低い分耐雨水性能では劣ります。
    粘度の低い「ミシン油」でも代用可能ですが、その場合は定期的に行う注油頻度を高める必要があります。]

それでも油切れを起こしてしまった場合に該当するので、兎に角「油」と称するものを直ちにハンドル軸受に注さなければ、いずれベアリング玉が割れかねない気がしたし重くてハンドル操作に支障をきたしたまま乗り続けるのは交通事故に遭いやすいので、応急措置として取敢えず残っていた「灯油」を注す事に。

最終的には再びハンドルが重くなったら「チェンソーオイル
」を注油してやる事とします。


【修理難易度】   ○容易   普通   やや難   かなり難

特に何らかの特別な知識が必要な訳でも無く、必要なのは単なる慣れだけです。
 

【修理必要工具等】 (ホームセンターや100円ショップ等で入手可能)

粘度の高い自転車油
   [応急措置的にはミシン油・灯油・食用油などで代用可能ですが「チェンソーオイル
」がお勧め]

油注し
   [先が細くなったノズルを備えた「油注し兼用容器」に油が入っていれば不要ですが、文房具として売られている「スポイト」に1回0.3cc(ml)程を吸い込ませて使用可]

 

【修理手順】

ハンドル軸受の注油は下側から注す必要があるのでそのまま「通常の駐輪状態」では行えず、「通常の駐輪状態を逆様にした状態」(ハンドル持ち手部分やサドルを地面に接地させて車輪が上に来る状態)に置き直して行いますが、ハンドル軸受け2箇所でハンドルを支えており、「前かご」の後ろ部分高さの位置で2箇所の油の注入個所を確認する為にハンドル軸部分とサドル軸とを繋ぐ連結部分を片手で少し前輪側を浮かすように持ち上げながら、前輪をもう片手で左右に回して、ハンドル軸受の「回っている部分と回っていない部分の境目」を確認します。

油が「油注し兼用容器」に入っていれば、先ず上側軸受の「回っている部分と回っていない部分の境目」隙間にノズル先端を当てて、隙間に0.3cc(ml)程を注してやります。
    [「油注し兼用容器」に入っていない灯油・食用油などで代用する場合は、「スポイト」に1回0.3cc(ml)程を吸い込ませて使用します。
     油を注した後、ハンドル軸部分とサドル軸とを繋ぐ連結部分を片手で少し前輪側を浮かすように持ち上げながら、前輪をもう片手で何度も左右に回して油を軸受内部に行き渡らせます。]

次に同様に下側軸受の「回っている部分と回っていない部分の境目」隙間にノズル先端を当てて、隙間に0.3cc(ml)程を注してやります。
    [「油注し兼用容器」に入っていない灯油・食用油などで代用する場合は、「スポイト」に1回0.3cc(ml)程を吸い込ませて使用します。
     油を注した後、ハンドル軸部分とサドル軸とを繋ぐ連結部分を片手で少し前輪側を浮かすように持ち上げながら、前輪をもう片手で何度も左右に回して油を軸受内部に行き渡らせます。]

油が溢れて回りに付いたり地面に零(こぼ)れ落ちてしまっても、ふき取る必要はなくそのままにしておきます。
    [油の皮膜は空気との接触を断ち、錆び止め効果があります。]
 

----  続く (請うご期待!) ----
 

あとがき

先ずは応急措置として灯油で代用しましたが、油注しの効果はてき面でハンドルの重さは無くなり今までと同じ様に軽やかにハンドル操作出来るようになりましたので、取敢えずこのまま様子見に。

外の家の脇に野ざらしで駐輪していて雨に当たる為、灯油で代用した場合1ヶ月くらいで又「重さ」感が出るようになってしまいましたから、油注しの間隔が伸びるようにするには雨ざらしを避けるか灯油代用しないでちゃんと自転車用とされている油かもっと粘度の高い油「チェンソーオイル」で注油すべきでしょう。

    [ドロッとした粘度の高さではサラダ油でも代用出来るかも知れない。]


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