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タイヤ交換    v6.00 (2014/06/24)

 

各社 自転車のタイヤ交換

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本 文

タイヤに関する部分は「自転車」に限らず「リヤカー」や「一輪車」等にも応用出来ます。


【機種】

各社製 自転車


【概要】

「タイヤのひび割れが原因で、人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを失ってしまう」場合や「タイヤのひび割れのせいで中のタイヤチューブに損傷が広がリそう」なこと等からの復元


【症状】

自転車に荷物も載せず、歩きながら牽(ひ)いている時は音がしないのに、自転車に乗って走り出すとタイヤ辺りから周期的に「シャー」という変な音がするが、自転車を止めて車輪を見回しても音が出るようなものが絡み付いている訳でもない。

或いは周期的に変な音がする訳ではないが、空気を入れてパンパンに張った状態にしているのに、タイヤの空気が不足している時のようなお尻を乗せているサドルを通じてもろに道路の凸凹状態を感じる。

タイヤのひび割れ部分から中のタイヤチューブが覗けてしまうなど、このまま放置して使い続けると中のタイヤチューブにも損傷が拡がりそうな気配を感じる。


【修理方針】


タイヤの一部分にひび割れが入ると、自転車に荷物も載せず、歩きながら牽(ひ)いている時は音がしないのに、自転車に乗ったり重い荷物を積んで走り出すと人や荷物の荷重がタイヤの接地部分を変形させますが、ひび割れが無い部分が接地する時はタイヤ断面が「Ω(オメガ)」の文字のように丸みがかなり維持されて、人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを有した格好になっても、ひび割れ部分付近が接地する時は丸みが損なわれベチャッと押し潰された形にタイヤが変形して、人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを有しない格好になってしまい、結果周期的にタイヤ接地面積の変化による「シャー」音が発生するようです。

ひび割れがタイヤ全周に渡っている時は、空気を入れてパンパンに張った状態にしてあっても、荷重が加わると常に丸みが損なわれベチャッと押し潰された形にタイヤが変形して、人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを有しない格好になってしまい、タイヤの空気が不足している時のようなお尻を乗せているサドルを通じてもろに道路の凸凹状態を感じるようになってしまいます。


自転車等の車輪は、骨組みの一部となる「リム」(金属わっか)と地面に接する外皮となる「タイヤ」とで包まれたようにして、衝撃吸収用の空気風船の役目をする「タイヤチューブ」がそれらの内側に内包された構造となっています。

昨今コストダウンの為かタイヤにゴムの使用量を減らす傾向があり、NYLON(ナイロン)と表示した「ナイロン・タイヤ」を多く見掛けるようになりました。

「ゴム・タイヤ」に比べて弾力素材としての柔軟性で遥かに劣る「ナイロン・タイヤ」は、タイヤの空気抜け状態で使用し続けると、「Ω(オメガ)」の文字でタイヤ断面形状を言い表した時の、Ωの文字を上半身に見立てた両肩部分がひび割れてしまい、道路接地面の溝の磨り減りが殆ど無くて新品に近くてもタイヤの役をなさなくなってしまい、このひび割れがタイヤ全周に渡っていると、タイヤ交換が必要となりがちです。
   〔筆者に言わせれば「ナイロン・タイヤ」は、タイヤチューブの空気が少ない状態でタイヤを手でぎゅっと押し潰しただけでもタイヤがひび割れしてしまう程、ちょっとした事ですぐひび割れしてしまい易いので、欠陥部品・欠陥タイヤだという認識です。
    柔らかいゴム風船とも言えるタイヤチューブのゴム厚は1mm位しかありませんので、これに空気を入れてパンパンに張った状態にしても、人間の体重や荷物の重さを支えられる程の形状硬さを有しているものでも有りませんから、空気で膨らましたゴム風船たるタイヤチューブに凸凹道に対する空気緩衝器の役を担わせ、その外皮として人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを有したタイヤを被せて、車輪を構成するようになっています。
    タイヤ断面のΩの文字を上半身に見立てた時の両肩部分がひび割れてしまうと、人間の体重や荷物の重さを支えられる形状硬さを失ってしまい、そのまま凸凹道を走るとお尻を乗せているサドルを通じてもろに道路の凸凹状態を感じる違和感が体験されます。〕

タイヤチューブのパンク修理は車輪(前輪・後輪)を取り外さなくても行えますが、タイヤ交換は車輪を取り外さないと出来ず、特に後輪の場合は自転車そのものを大幅に分解するような形になってしまい、初めての人には2・3時間ちょっとは掛かってしまいますし、古い自転車だとナット類が錆(さび)付いてしまっていて、分解すら出来ないことも有りますが、応急的にひび割れ部分をゴム糊〔のり〕で補修して乗り回す事は可能ですので、タイヤの全周に渡ってひび割れが発生しているという場合やひび割れ部分からタイヤチューブが覗いて見える等という時はなるべくタイヤの交換をお奨めしますが、部分的にひび割れしているだけだという場合や錆付いて車輪を取り外せそうにも無い等、取り合えず応急的にタイヤを補修したいという場合に限定しています。


【修理難易度】   ○容易   普通    やや難   かなり難

特に何らかの特別な知識が必要な訳でも無く、必要なのは単なる慣れだけです。


【修理必要工具等】

タイヤレバー(タイヤ外し工具)

空気入れ(ポンプ)

モンキースパナ(大又は中サイズ)

プライヤー又はペンチ

交換用タイヤ

クレ CRC 5−56(錆び取り潤滑剤、サラサラした油で代用可能な場合あり)

ゴム糊〔のり〕等

段ボール 2枚

洗面器又はバケツ

ぞうきん(汚れても良いタオル)


【修理手順】

ひび割れ補修やパンク修理だけならひび割れやパンクしたのが後輪側ではそのまま通常の駐輪状態で行えますが、前輪側なら自転車を逆さまに置いて作業するか何かでハンドル部分を持ち上げ支えするようにして、先ず車輪をくるくる手で回転出来るようにした状態にします。


タイヤ交換の場合は前輪・後輪関係なく自転車を逆さまに置いて作業します。
   〔逆さまに置いた時に、コンクリート面等でハンドルやサドル等に傷がつくのを避けるには、段ボール板などをひいてその上に自転車を逆さまに置くようにすると良いでしょう。〕

前輪側タイヤの交換は前輪軸に「前籠支え」と「前輪カバー支え」ぐらいしか共締めされていませんので比較的簡単で手間も余り掛かりませんが、後輪側タイヤの場合は後輪軸にペダルからの駆動力を伝えるチェーンを掛けるチェーン歯車が装着されており、このチェーン機構はカバーで覆われているのでカバーの蓋を外してチェーンを外さないといけませんし、後輪ブレーキワイヤーも外す必要があり、そして後輪軸には「荷台支え」や「後輪カバー支え」「駐輪スタンド」が共締めされていますので前輪側と比べると数倍手間と時間が掛かります。

以下の例では所謂「ママ・チャリ」と呼ばれている前籠・後ろ荷台付きの自転車を想定して解説しますが、前籠や荷台のないスポーツタイプ自転車でも応用出来ます。


《 自転車タイヤ交換手順 目次 》

[ 前輪側タイヤ交換詳細('09/05/06) ]

[ 後輪側タイヤ交換詳細('09/05/06) ]


前輪側タイヤ交換詳細('09/05/06)

§1 普通に駐輪してある状態で、先ず車輪が外せるかどうか、確認します。

モンキースパナ(大又は中サイズ)で車輪を止めているナット類が回せるかどうか確認します。

古い自転車でナットが錆(さび)付いてしまっていて回らない場合は、ナットと車軸ネジの隙間部分(噛み合っている部分)に油を注して暫く時間を置いてから再度回せるかどうか試みます。
    [油はサラサラした粘度の低いものなら自転車油でもミシン油でも灯油でも良く、サラサラしたものの方が隙間部部に入りこみ易くて良いでしょう。
    錆び付きが酷く油を注したぐらいでは回らないという時は、「クレ CRC 5−56」(錆び取り潤滑剤)をナットと車軸ネジの隙間部分(噛み合っている部分)にスプレーして暫く時間を置いてから再度回せるかどうか試みます。
    1度のスプレーでうまく回らなければ何回か時間を置いて繰り返してみます。]


§2 使われているタイヤのサイズを確認して、同サイズの交換用タイヤを用意

タイヤのサイズは車輪の径(24型/26型等)と幅(太幅/細幅等)で異なり、リムに刻み込んであったり、タイヤ側面に直接印刷してあったりします。

近年最もポピュラーなタイヤ・サイズは、細幅の「24×1 3/8」や「26×1 1/8」

リムが錆びていて刻み込んである数字が読み取りにくい場合は後輪側でも読み取れないか調べます。


§3 段ボールを下に敷いて、その上に自転車を逆さまに置く

コンクリートに何も敷かないで自転車をそのまま逆さまに置くと、ハンドルの持ち手部分のプラスチックやサドル等に擦(こす)れ傷が出来て、手触りが悪くなるので段ボールを敷くと良いでしょう。
    [段ボール箱2箱はスーパー等へ行けば無料で貰えますが、それぞれ箱に組み立てる前の板状状態に戻してから使用します。
     1つをハンドルの下に、もう1つをサドルの下辺りに敷かれるように配置して、その横に先ず自転車を横倒しし、更にハンドル軸とサドル軸辺りを保持しながら自転車が段ボール上に逆さまに置かれるようにしてやります。]


§4 前輪の取り外し

前輪軸の両脇のナットを外して前輪を取り外しますが、前籠支え金具や前輪カバー支え金具が共締めされているので、両脇のナットを外した後この共締めされている金具を前輪軸から外してやれば、前輪がハンドル軸における固定位置から取り外せます。


§5 前輪からタイヤ及びタイヤ・チューブを取り外す

先ず、タイヤ・チューブ内の空気を抜きますが、ゴム・キャップを外し、虫ゴム金具の止めネジを外し、プライヤー又はペンチで虫ゴム金具をそっと引き抜いて空気を抜きます。

次に虫ゴム金具収納筒を「リム」(車輪枠)に取り付けているナットを取り外して虫ゴム金具収納筒をリム内に押し込んで置きます。

タイヤレバー(タイヤ外し工具)を使ってタイヤとタイヤ・チューブを同時に「リム」(車輪枠)から以下の手順で取り外します。
    [タイヤレバー(タイヤ外し工具)は100円ショップやホームセンターの自転車用品売り場で入手出来ます。
     タイヤレバー(タイヤ外し工具)の代りにドライバー(ねじ回し)で無理に行うと、タイヤ・チューブに傷を付けてパンクの原因になってしまう事があるので、タイヤレバー(タイヤ外し工具)を用意してから行うようにします。]

1本の「タイヤレバー」のヘラ状になった側をリムとタイヤの隙間に差し込んでこじりながら、タイヤレバーのかぎ状になった反対側を「タイヤスポーク」(リムから車輪軸に向って何本も取り付けられている針金状のもの)に引っ掛けてやります。

もう1本の「タイヤレバー」を20cm程離れた位置に同様に取り付けます。

タイヤレバー間部分でタイヤの端をリム内から引き出せたら、タイヤ内側に収納されているタイヤチューブを部分的にそっと引っ張り出します。

このような事をタイヤレバーの取り付け位置をずらしながら、車輪を1周するようにタイヤチューブの引っ張り出し作業を続けます。

タイヤチューブを引っ張り出し終えたら、虫ゴム金具収納筒に虫ゴム金具を戻し、空気入れでタイヤチューブを空気で膨らまします。

§6 タイヤ・チューブの空気漏れチェック

タイヤの内側に嵌め込まれているタイヤ・チューブを取り外し、タイヤ・チューブに引き抜いた虫ゴム金具を元の通りに戻して虫ゴム金具の止めネジも元の通りに締め付け直します。

空気入れでタイヤ・チューブがある程度円形状に膨らむまで空気を入れてやります。

洗面器又はバケツに半分ほど水をはり、


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