――――――――――――――▲  他社バナー広告欄  ▲――――――――――――――

                               ToNIx  Corporation

道標: トニックストップ修理・治療法ラジオ修理>ガリオームトラブル>
 

ガリオームトラブル    v6.00 (2014/04/16)


各社 スライドボリューム操作でガリガリ・ガサゴソ音が聞こえる/ガリオームトラブル

【概要】

「『スライドボリューム』のスライド・ノブ(ツマミ)を操作するとスライド・ノブの可動部分隙間から入り込んだチリ・埃(ホコリ)が原因で、摺動子と抵抗体の接触部分にチリ・埃(ホコリ)が挟まったりして接触不良気味の電気雑音を発生させてしまい、『ガリッガリッ』音や『ガサゴソ』音が聞こえるようになってしまった」ことからの復元
 

【症状】

購入時の包装箱から取り出して長年の出しっぱなし据え置き使用により、目に見えるほどチリ・埃(ホコリ)がラジオ(ラジオ・カセットを含む)の上に積もったままのような使い方をしていた為に、音量調整や音質調整に用いるスライド・ノブの可動部分にも目に見えるほどチリ・埃(ホコリ)が積もり、それがスライド・ノブの可動部分隙間から入り込んで摺動子と抵抗体の接触部分にチリ・埃(ホコリ)が挟まったりして接触不良気味の電気雑音を発生させてしまい、『ガリッガリッ』音や『ガサゴソ』音が聞こえるようになってしまった。
   [症状的にはスライド・ノブを動かしている時だけ『ガリッガリッ』音や『ガサゴソ』音が聞こえる場合と、スライド・ノブを動かしている時も聞こえるけどスライド・ノブから手を離した後も『ガリッガリッ』音や『ガサゴソ』音が聞こえ続ける場合とがあります。]
 

【修理方針】

スライド・ノブの可動部分隙間から入り込んだチリ・埃(ホコリ)を掃除機で吸い取りますが、先ずラジオ(ラジオ・カセットを含む)が白くホコリっぽく見えていたらブラシ付き丸ノズルを掃除機に付けてラジオ(ラジオ・カセットを含む)全体にまんべんなく吸い取りクリーニングしてやります。
次に先細ノズルに付け替えてスライド・ボリュームや切り替えスイッチ部分の凹(へこ)んだ部分を重点的に吸い取りクリーニングしてやります。
ラジオ(ラジオ・カセットを含む)が白くホコリっぽく見えて来たなーとかいう時や1年に1回とか定期的に掃除機で吸い取りクリーニングしてやるのが、ガリオーム・トラブルを避けるコツでした。

    [ラジオ(ラジオ・カセットを含む)を購入してからガリオーム・トラブルになるまで1度も掃除機でチリ・埃(ホコリ)を吸い取るクリーニングをした事が無いという場合は、ラジオ(ラジオ・カセットを含む)が白くホコリっぽく見え、スライドボリューム部分や切り替えスイッチ部分は凹(へこ)んだ構造になっているので綿埃が白く溜まっている可能性があり、掃除機の先細ノズルでの吸い取りクリーニング程度ではガリオーム・トラブルを軽減出来ても完全には無くせない可能性が有ります。
    こうなると先曲がりストローを先細ノズルに差込んでストロー部分以外から空気を吸い込まないよう手で覆いながら吸引力を強くして吸い取る作業が必要となります。]

兎に角、スライド・ノブの可動部分隙間から入り込んで摺動子と抵抗体の接触部分にチリ・埃(ホコリ)が挟まったりして接触不良気味の電気雑音を発生させないよう入り込んだチリ・埃(ホコリ)の量を減らさなければガリオーム・トラブルを解消する事が出来ませんが、スライド・ノブを動かす頻度が多過ぎて摺動子と抵抗体の摩擦が過度になり、抵抗体に塗布されているカーボンが剥がれて来てこれが摺動子と抵抗体の接触部分に挟まったりして接触不良気味の電気雑音を発生させている場合はスライド・ボリュームを部品交換しなければガリオーム・トラブルを解消出来ず、一般の人には修理難易度が高いので修理業者に修理に出した方が良いでしょう。
 

【修理難易度】   ○容易   普通   やや難   かなり難

特に何らかの特別な知識が必要な訳でも無く、必要なのは単なる慣れだけです。
 

【修理必要工具等】

ノズル交換が出来る掃除機

ブラシ付き丸ノズル(「ブラシ付きT型ノズルなどで代用可)

先細ノズル

先曲がりストロー
 

【修理手順】

(1) ノズル交換が出来る掃除機にブラシ付き丸ノズル(「ブラシ付きT型ノズルなどで代用可)を取り付けます。
      [蛇腹の掃除機ホースに直接ブラシ付き丸ノズルを取り付けて、立って床掃除したり天井掃除などの時に使う「伸縮ホース」部分は取り外した方が作業性が良いでしょう。]

(2) ラジオ(ラジオ・カセットを含む)の表面を覆っている白っぽいチリ・埃(ホコリ)を吸引クリーニングします。
      [電源ケーブル類も表面をなぞる様に吸引クリーニングしてやりますが、作業前にラジオ(ラジオ・カセットを含む)の電源プラグはコンセントから引抜いて置き、電源はOFF(オフ)にした状態で作業します。]

(3) ブラシ付き丸ノズルから先細ノズルに交換します。
      [先が細くなった事で吸引力が上がります。]

(4) スライドボリューム部分や切り替えスイッチ部分は凹(へこ)んだ構造になっていてチリ・埃(ホコリ)が溜まり易いので、凹(へこ)んだ所を重点的に吸引クリーニングします。
      [スライド・ノブ(ツマミ)や切り替えスイッチを一方に寄せて(倒して)先ず吸引し、次いでスライド・ノブ(ツマミ)や切り替えスイッチを反対側に寄せて(倒して)再度吸引してと、吸引し残し部分が無いように念入りに作業します。]

(5) 先細ノズルに先曲がりストローを差込み、ストロー部分だけから空気が吸引されるようにストローを右手指の間に挟みながら右手の平で先細ノズルを抱えるようにしながら、先細ノズルとストローの間の隙間を手の平で覆ってやります。
      [こうすると結果として先細ノズルより更に吸引口が細くなるので、吸引力が更に上がります。
       手の平で隙間を覆う替わりに先細ノズルに先曲がりストローをガムテープなどでグルグル巻き固定して隙間を埋める事も可能ですが、ガムテープを剥がした後にガムテープの粘着物が少し残りそこへ埃(ホコリ)が付いて汚らしくなりがちなので、手の平で覆うやり方をお薦めします。]

(6) 左手で先曲がりストローの先端を持ち、(4)と同じ事を繰り返します。
 

―――――  続く (請うご期待!) ―――――
 

 

あとがき

ガリオーム・トラブルのラジカセで、スライド・ボリュームの凹(へこ)んだ所に白く綿埃(ホコリ)が溜まっており、スライド・ボリュームを操作すると「ガリッガリッ」音が聞こえていたのが、上記手順で吸い込みクリーニングしたら、スライド・ボリュームを操作する時の「ガリッガリッ」音が出なくなりガリオーム・トラブルがかなり改善されました。

稀にスライド・ボリュームを動かして無い時に『ガサゴソ』音が聞こえる事があるので、チリ・埃(ホコリ)がスライド・ノブの可動部分隙間から入り込んで摺動子と抵抗体の接触部分に取り切れないでまだ残っているか、長年の使用で摺動子と抵抗体の摩擦が過度になり、抵抗体に塗布されているカーボンが剥がれて来てこれが摺動子と抵抗体の接触部分に挟まったりして接触不良気味の電気雑音を発生させている場合はスライド・ボリュームを部品交換しなければガリオーム・トラブルを解消出来ず、今回の機種(SONY製ラジカセ)ではスライド・ボリューム部品は音量調整・高音調整・低音調整の3個使われているが動かす頻度から音量調整用のものを交換すれば直るかも知れません。
    [『ガサゴソ』音が聞こえる原因部品には、コントロール操作に使うスライド・ボリューム(スライド型可変抵抗器)や通常型のボリューム(回転型可変抵抗器)や切り替えスイッチの他に、ラジオ内部基板上部品である電解コンデンサー等がありますので、一概には決め付けられません。]

「スライド・ボリュームを動かして無い時に『ガサゴソ』音が聞こえる事がある」頻度が非常に少ないので、今回はこれで修理完了としました。


戻るにはこちら↓

 トニックストップ修理・治療法ラジオ修理ガリオームトラブル

          制作・著作(C)2014: トニックス株式会社

――――――――――――――▼  他社バナー広告欄  ▼――――――――――――――