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SCSI−I/Fのコツ    v6.00 (2003/11/02)


SCSI−I/F・リサイクルのコツ

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参照: トニックス トップ>よくある質問FAQ> )


本 文

一般的に、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)を増設するにはパソコン本体内に増設する場合と外部に増設する場合とが有りますが、いずれの場合でもパソコン本体に内臓させたHDD−I/F(「HDDインターフェース」と読む)を介してHDDを接続することになりますから、パソコン内部にそういう拡張性が備わった上でその為のスペースが備わっていれば内部増設を考え、スペースが備わっていなかったり大容量のHDDにしたいなどという場合には外部増設を考えることになります。

汎用拡張スロットに差し込む外部増設用HDD−I/FにはSASI−I/F(「サシ・インターフェース」と読み、例えばNEC社製「PC−9801−27」等)とSCSI−I/F(「スカジー・インターフェース」と読み、例えばNEC社製
「PC−9801−55/L/U」等)が有りましたが、SASI−I/Fが使われたのはMS−DOS時代の初期の頃だけでその後は大容量化・拡張性に優れたSCSI−I/Fが使われています。


MS−DOS時代に作られたSCSI−I/Fはボード上にBIOS−ROM(「バイオス・ロム」と読む)を内蔵させてI/Fの初期化をしたりディップスィッチで幾つかの設定を手動でしていたりしていましたが、Windows時代に作られたSCSI−I/Fはデバイスドライバ・プログラムでWindowsが自動設定するようになっています。


《 NEC PC−9800互換機 》

NEC機(PC-9801シリーズ/PC-9821シリーズ)、EPSON機の一部が有ります。

【 MS−DOSで使用する場合('03/11/02) 】

【 Windowsで使用する場合('03/11/02) 】

【 Linuxで使用する場合(工事中) 】

【 増設する場合('03/11/02) 】



《 IBM−PC/AT互換機 》

Win95発売以降の各社パソコンは、NEC機の一部を除いてIBM-PC/AT互換機(DOS/V機)と考えて良い。

【 MS−DOSで使用する場合(工事中) 】

【 Windowsで使用する場合(工事中) 】

【 Linuxで使用する場合(工事中) 】

【 増設する場合(工事中) 】



PC−9800 MS−DOSで使用する場合('03/11/02)

§ Win発売以前の機種

MS−DOS時代にNEC(日本電気)社が汎用拡張スロットに差し込んで使う
SCSI−I/Fボードとして出して主流になったのが「PC−9801−55/L/U」ですが、この当時のサードパーティから出されたSCSI−I/Fボードは全て「PC−9801−55/L/U」を真似た作りになっていて、ディップスイッチの使い方(割り当てや設定の仕方)等も全く同じになっていたりしていますので、どこかのメーカーのどれか1つでも使ってたり設定を変えて使ったりした経験が有れば、他社のSCSI−I/Fボードを入手した場合その取説(取扱説明書)が無くても大丈夫です。

「PC−9801−55/L/U」ではディップスイッチで手動設定するタイプですが、ディップスイッチでの設定からメモリースイッチ型に変更してそれをサポートするユーティリティソフトを付属させて画面上から設定するタイプに次第に変更していったメーカーも有ります。

そのようなユーティリティソフトで設定するタイプのSCSI−I/Fボードの場合は、設定変更が必要となった時はユーティリティソフトが不可欠となります。

ユーティリティソフトは、SCSI−I/FボードのメーカーのHP(ホームページ)上でダウンロード出来たり、実費送付の受け付けをしていたりする場合が有ります。


SCSI−I/F
ボードは本来接続されるSCSI機器(この場合は外部増設HDD)を選ばない(相性が合わないなどということが無い)よう規格化されている筈ですが、NEC社がEPSON社の互換機潰し政策を取り始めて自社純正品かどうかをチェックするような動作をするようにした事等も有って初期のSCSI−I/Fボードは接続するSCSI機器が同一メーカーでないと相性が合わなくて使えないというケースが有ることが知られています。

安心して使えることを優先するなら
SCSI−I/Fボードと接続するSCSI機器は同一メーカーにするのが一番ですが、SCSI−I/Fボード・SCSI機器共に相性問題が発生しないよう改良されて来ていますので、この相性問題トラブルになるかどうかは入手したものが相性問題を抱えた初期の製品か改良されて出荷された頃のものかによります。


相性問題以外にも、
SCSI機器と接続するケーブル用コネクタ形状が統一されていなくて、「ピンタイプハーフ68pin」、「ピンタイプハーフ50pin」、「セントロニクスハーフ50pin」、「セントロニクス50pin」、「D−sub25pin」といったコネクタ形状の違いを補う変換ケーブルが市販されていたり同一サードパーティからもコネクタ形状毎にSCSI−I/Fボードのモデル(型番)を変えて出しているケースなどが有ります。

このような下調べ準備も無く衝動的にリサイクル品を入手してもコネクタ形状が違って変換ケーブルも手持ちが無かった為に、取り敢えず接続出来なかったというような憂(う)き目に遭(あ)うことも有り得ます。


パソコン本体にサウンドカードを内臓又は増設してない初期の頃のパソコン(搭載CPUで言えば8086/V30/80286/80386の一部)では
、競合するような拡張ボード(例えばサウンドカード等)を増設していない限り、SCSI−I/Fボードのディップスイッチ設定はデフォルト(工場出荷)状態のままで使えます。

80286/80386/80486/Pentium搭載機(これらの互換CPU搭載機も含む)で数値演算プロセッサを増設又は内臓していたりサウンドカードを増設又は内臓していたりする場合は、INT(割り込み)等に競合が発生して
SCSI−I/Fボード上のディップスイッチ設定を変更する必要が有ったり、パソコン本体のメモリースイッチ設定を変更する必要が生じたりする事が有ります。

Pentium MMX搭載機では、「INT0」「DMA0」の設定にしてやらないと使えない場合が有ります。


正常に使えるかどうかは、OS起動(リセット)させた場合に最初に「SCSIイニシャライズ」と表示された後、「SCSI−IDチェック」が正常に行われてOS起動動作に移った後SCSI−HDDにアクセス出来れば正常に使えていることになりますが、途中でハングアップ(動作が固まってしまう)してOS起動動作が進行しなくなってしまった場合は何かが競合(INT、
DMA、SCSI−ID等)しているとか、故障しているとか、相性が合わないとか、お使いのMS−DOSのバージョンがそのHDD−I/FやHDD容量に対応していない、拡張スロット番号を変える必要が有る等が考えられます。

MS−DOSのバージョンはVer3.30以降でないとSCSI−I/Fをサポートしていませんし、V3.30では最大一括領域が64MB、Ver3.30A〜3.30Dは128MB、Ver5.0で2GBとなっています。

従って例えば2GBのHDDを接続して使う場合、Ver3.30D以前ではHDDの認識(接続されていてアクセス出来るとOSが自覚すること)もされずその結果HDD−I/FやHDDに何の問題が無くてもHDDの領域設定/初期化も出来なくて結局使えず、Ver5.0以降のMS−DOSを持ってないと事実上使えないということになります。
後半の頃の「Windows 3.1」にはMS−DOS Ver5.0を内包していますし、「Windows 95」にはMS−DOS Ver6.2を内包していますので、例えば「Win95の起動ディスク」を「マイ コンピュータ」→「コントロール パネル」→「アプリケーションの追加と削除」の「起動ディスク」タブから作れば、MS−DOS Ver6.2のシステムディスクとして使えます。)


2GBのHDDをVer3.30D以前でも使いたい場合は、一旦Ver5.0以降で最大一括領域を64MBもしくは128MB毎に領域分割して初期化した後使いたいVer3.30D以前のOSのシステムを転送(インストール)して使う事になりますが、領域分割は最大16個までで同時に使用(アクティブ状態)出来るのは4個までですからそれを超えた分は不使用(スリープ状態)にされています。

現在「スリープ」状態の領域を「アクティブ」状態にするには、現在「アクティブ」状態の領域のどれか1つを先に「スリープ」状態にする必要が有ります。


正常に使えていれば、
そのSCSI−I/Fボード付属のメニューソフトではない他社SCSI−I/Fボード付属メニューソフトであってもワープロソフト等他のアプリケーションソフト同様問題なく使えます。


パソコン本体に内蔵HDDが有って更にSCSI−I/FボードによってHDDを外部増設した場合は、通常パソコン本体の内臓HDDがAドライブとして優先されますので内蔵HDDにインストールしてあるOS(例えばWindows 95)が起動されますが、NEC機では「固定ディスク起動メニュープログラム」画面からの設定で内臓HDDを自動的に切り離して外部増設のSCSI−HDDをAドライブとしてSCSI−HDDにインストールされているOS(例えばMS−DOS V3.30D)を起動するよう設定することが出来ます。

このような外部増設HDDを優先してしまう
設定を使用していて、パソコン本体内臓のHDDにインストールしてあるWindows 95を起動したい場合は、OS起動(リセット)直後の「SCSIイニシャライズ」との表示から「SCSI−IDチェック」が行われているまでの間に「ESC」キーを押し続けてビープ音が鳴ったらキーを離すと起動OS選択画面(「固定ディスク起動メニュープログラム」画面)が表示されるようになるので、そこで本体内臓のHDDを選びそれにインストールされている起動OS(この場合Windows 95)を選択してやれば、OKです。
(NEC機では電源ONするとPC内部の初期化をした後「固定ディスク起動メニュープログラム」が起動しHDDが2つ以上接続されている状態では、いずれかのHDDに優先起動の選択設定をしてあればそのHDDにインストールされたOSを起動し、どのHDDにも優先起動の選択設定をしてなければ
起動OS選択画面を表示して起動OS〔HDD〕を選択させるようにしています。優先起動の設定をしたHDDにはそうである事を示す書き込みがなされているようです。)

逆に外部増設HDDを優先してしまうことのない
デフォルト(工場出荷)設定を使用していて外部増設HDDをAドライブとしてMS−DOS V3.30Dを優先起動させたい場合は、パソコン本体のディップスイッチやメモリースイッチ等でパソコン本体内蔵HDDを切り離し設定してからOS起動してやる必要が有ります。

メモリースイッチで切り離しを行うタイプのパソコンは、電源ON(リセット)する時に「HELP」キーを押しながら電源ON(リセット)すればメモリースィッチ設定画面が表示されますから、その画面で切り離し設定して設定が終了すれば
MS−DOS V3.30D起動動作に入ります。

元のパソコン本体内蔵HDDのWindows 95起動に戻すには、再度電源ON(リセット)する時に「HELP」キーを押しながら電源ON(リセット)すればメモリースィッチ設定画面が表示されますから、その画面で切り離しの解除設定して設定が終了すればWindows 95起動動作に入ります。



§ Win95以降発売の機種

Windows時代に作られたSCSI−I/F
ボードはデバイスドライバ・プログラムでWindowsが自動設定するように作られていますので、そのようなOS動作をしないMS−DOSではそれをサポートするユーティリティソフトが付属してないと使えない場合が有ります。

SCSI−I/F
ボード・メーカーのHP(ホームページ)上でデバイスドライバ・プログラムやユーティリティソフトをダウンロード出来たり実費送付を受け付けていたりする場合が有ります。


                                     
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PC−9800 Windowsで使用する場合('03/11/02)

§ Win発売以前の機種

MS−DOS時代にNEC(日本電気)社が汎用拡張スロットに差し込んで使う
SCSI−I/Fボードとして出していたBIOSーROM(「バイオス・ロム」と読む)搭載、ディップスイッチによる手動設定型の「PC−9801−55/L/U」やその後継機、それらを真似たサードパーティ製互換ボードであって、MS−DOSで正常に動作させられていれば通常はWindows 95でもデバイスドライバの必要も無く又リソースの競合も無くそのまま使えます。

但しパソコン本体に内蔵HDDが有って更にSCSI−I/F
ボードによってHDDを外部増設した場合は、通常パソコン本体の内臓HDDがAドライブとして優先されますので内蔵HDDにインストールしてあるOS(例えばWindows 95)が起動されますが、NEC機では「固定ディスク起動メニュープログラム」画面からの設定で内臓HDDを自動的に切り離して外部増設のSCSI−HDDをAドライブとしてSCSI−HDDにインストールされているOS(例えばMS−DOS V3.30D)を起動するよう設定することが出来ます。

このような外部増設HDDを優先してしまう
設定を使用していて、パソコン本体内臓のHDDにインストールしてあるWindows 95を起動したい場合は、OS起動(リセット)直後の「SCSIイニシャライズ」との表示から「SCSI−IDチェック」が行われているまでの間に「ESC」キーを押し続けてビープ音が鳴ったらキーを離すと起動OS選択画面(「固定ディスク起動メニュープログラム」画面)が表示されるようになるので、そこで本体内臓のHDDを選びそれにインストールされている起動OS(この場合Windows 95)を選択してやれば、OKです。
(NEC機では電源ONするとPC内部の初期化をした後「固定ディスク起動メニュープログラム」が起動しHDDが2つ以上接続されている状態では、いずれかのHDDに優先起動の選択設定をしてあればそのHDDにインストールされたOSを起動し、どのHDDにも優先起動の選択設定をしてなければ
起動OS選択画面を表示して起動OS〔HDD〕を選択させるようにしています。優先起動の設定をしたHDDにはそうである事を示す書き込みがなされているようです。)


Windows 95でSCSI−I/FやSCSI−HDDが正常に認識され正常動作していれば、デスクトップ上の「マイ コンピュータ」アイコンのW(ダブル)クリックで内臓HDDの他にSCSI−HDDのアイコンが表示されている筈で、このSCSI−HDDのアイコンをWクリックすればSCSI−HDD内の中身が表示されます。

同様に「マイ コンピュータ」→「コントロール パネル」→「システム」の順のWクリックで「システムのプロパティ」から「デバイス・マネージャ」タブをチェックすると、「SCSIコントローラ」の表示が有りその左側の四角に「+」記号のマークを左クリックすると、「PC−9801
−55/L/U」やその後継機、それらを真似たサードパーティ製互換ボードであれば「NEC PC−9801−55/L/U/FA−02,PC−9801−92/PC−9821A−E10(DMA Transfer Mode)」と表示されている筈です。


MS−DOSでは正常に使えていたがWin95では正常に動作していないという場合は、MS−DOSでは使っていなかったサウンド機能をWin95では使った為に新たにWin95でのリソースの競合が発生してしまったとかいう可能性等が有りますから、そのような原因を見つけて解消排除する必要が有ります。

MS−DOSでの動作チェックをせずにいきなりWin95での動作チェックをやってこのような状態に至った場合は、MS−DOSでの動作チェックを行うことが原因究明に役立つ場合が有ります。
参照:【 MS−DOSで使用する場合('03/11/02) 】 )



§ Win95以降発売の機種

Windows時代に作られたSCSI−I/F
ボードはデバイスドライバ・プログラムでWindowsが自動設定するように作られていますので、デバイスドライバ・プログラムが入手出来ないと使えない可能性が有ります。

SCSI−I/Fボード・メーカーのHP(ホームページ)上でデバイスドライバ・プログラムやユーティリティソフトをダウンロード出来たり実費送付を受け付けていたりする場合が有ります。


                                     
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PC−9800 増設する場合('03/11/02)

HDDを増設する場合に増設HDDを接続するHDD−I/Fが既に備わっている場合とHDD−I/Fも併せて準備する必要が有る場合とが有ります。

一般的には既にHDD−I/Fが備わっていればそのHDD−I/F規格に合うHDDを増設するのが普通ですが、リサイクル品がらみだとHDD−I/F規格によっては大容量のHDDに対応していないとか、その規格のHDDが今となっては入手困難だとかいう場合が有り得ます。


HDD−I/Fは、パソコン本体にオン・ボードで最初から標準搭載されている場合と、汎用拡張スロット等にHDD−I/Fを差込んで内蔵させている場合と、これから差し込む必要が有る場合とが有ります。

パソコンが出始めた頃のHDD−I/F規格は「SASI」(「サシ」と読む)でしたが、接続出来るHDD数は2台まででHDD容量も20MB、40MB、80MB、最大で80MBまでというもので、この頃のOSはBASIC/MS−DOS/CPM−86で軽いOSな上、多くはテキストベースのアプリケーションが殆どでグラフィックを扱うにはマシン能力(CPUパワーやメモリー容量等)的に不足していて実用的では有りませんでした。

汎用拡張スロットに差し込むSASI−I/Fを別売したり、SASI−I/F用専用スロットを標準装備したモデル(機種)やSASI−I/Fも標準装備してHDDだけ外部に増設するモデルやHDDもパソコン本体内に標準装備させたモデル等が市販されていきました。


HDDだけでなくCD−ROMドライブ、光ディスクドライブ等
7台まで接続して相互にデータのやり取りが出来るように考案された「SCSI」(「スカジー」と読む)規格が普及し始めると、汎用拡張スロットに差し込むHDD−I/Fボードとしての「SASI」対応品は廃(すた)れてしまいました。

「SCSI」用HDDは100MBを皮切りにどんどん大容量化していくにつれて、「SCSI」規格そのものも「ワイドSCSI」、「ウルトラワイドSCSI」と改良されていきました。


一方、海外で普及している「IBM−PC/AT互換機」(日本語対応にしたものは「DOS/V機」〔「ドスブイ機」と読む〕)では、オンボード標準搭載HDD−I/Fとして「IDE」規格が採用されていて製造コスト上優位性(安く作れる)が有ったのと、国内他社が製造コスト上優位性の有るDOS/V機でPC市場に再参入して来た為、NEC社は価格競争上「IDE」規格をHDD−I/Fとして採用変更して行かざるを得ませんでした。

Windows以降のNEC社製PCのオンボード標準搭載HDD−I/Fは、一部のタワー型PC(SCSI−I/F内臓のものが有ります)を除いて全てIDE−I/Fになったと考えて良いでしょう。



§ 
SCSI−I/Fが既に備わっている場合

SCSI機器には備えられたID切り替えスイッチによって「SCSI−ID」なる認識番号(0〜7、数字が若い程優先度が高い)を割り当てて使いますが、各SCSI機器間でIDが重複しないように割り当てて使用する必要が有ります。

SCSI−I/FのIDには優先度の最も低い「7」が通常使われ、HDDには通常優先度の最も高い「0」が使われます。

SCSI−HDDを2台外部接続する場合は、若いドライブ番号を割り当てたい方のHDDに「0」を、そうでない方のHDDに「1」を割り当ててやります。
(例えばPC本体内蔵のHDDはAドライブ、「0」を割り当てたHDDがBドライブ、「1」を割り当てたHDDがCドライブという風になります。)


SCSI−I/Fと各SCSI機器の接続は、デイジーチェーン(隣同士両手を広げて手を繋いでいくように、先ず1台目に繋ぎ、1台目から2台目に繋ぎ、2台目から3台目へという風に順次)接続していきます。

接続される順番とSCSIーIDの間には全く関係が有りませんが、通常はスピードの遅い機器例えばCDーROMは優先度を低くして「6」を割り当ててSCSIーI/Fから最も遠い位置つまり最後に繋いで使うようにします。

ケーブル上の最後のSCSI機器にはターミネータ(終端抵抗)がセットされている必要が有りますが、接続台数が少ない時は取り敢えず無くても問題無く動きます。


ID切り替えスイッチを操作する時やSCSIケーブルを着脱する時には、PC本体やHDD等の電源はOFFにして切り替えないと、切り替えが有効にならないので注意が必要です。

SCSI機器のID切り替えスイッチには0〜9まで設定出来たり、0〜F(15)まで設定出来たりするものが有りますが、実際に有効なのは0〜6までと考えます。


筆者はSCSI−I/F並びにSCSIーHDDのリサイクル品をそれぞれ複数入手して動かしてみましたが、相性問題を抱えたままのSCSIーI/Fでは組み合わせるHDDに制限が有りましたが、改良されたSCSIーI/Fでは各社のHDDを取り混ぜて7台全て正常に同時使用が出来ました。



§ 
SCSI−I/Fも併せて準備する必要が有る場合

SASI−I/FとSCSI−I/Fとは共存出来ますので、それぞれのHDDの同時使用が可能です。

SASIバスがSCSIバスよりも常に優先順位が上位になっていますので、例えばSASI−HDDがAドライブ、SCSI−HDDがBドライブとなります。


SCSI−I/FはIDE−I/Fとも同じく共存出来ますので、それぞれのHDDの同時使用が可能です。

PC本体標準搭載のIDE−I/Fが汎用拡張スロット増設のSCSI−I/Fより優先順位が上位なので
パソコン本体に内蔵HDDが有って更にSCSI−I/FボードによってHDDを外部増設した場合は、通常パソコン本体の内臓HDDがAドライブとして優先されますので内蔵HDDにインストールしてあるOS(例えばWindows 95)が起動されますが、NEC機では「固定ディスク起動メニュープログラム」画面からの設定で内臓HDDを自動的に切り離して外部増設のSCSI−HDDをAドライブとしてSCSI−HDDにインストールされているOS(例えばMS−DOS V3.30D)を起動するよう設定することが出来ます。

このような外部増設HDDを優先してしまう
設定を使用していて、パソコン本体内臓のHDDにインストールしてあるWindows 95を起動したい場合は、OS起動(リセット)直後の「SCSIイニシャライズ」との表示から「SCSI−IDチェック」が行われているまでの間に「ESC」キーを押し続けてビープ音が鳴ったらキーを離すと起動OS選択画面(「固定ディスク起動メニュープログラム」画面)が表示されるようになるので、そこで本体内臓のHDDを選びそれにインストールされている起動OS(この場合Windows 95)を選択してやれば、OKです。
(NEC機では電源ONするとPC内部の初期化をした後「固定ディスク起動メニュープログラム」が起動しHDDが2つ以上接続されている状態では、いずれかのHDDに優先起動の選択設定をしてあればそのHDDにインストールされたOSを起動し、どのHDDにも優先起動の選択設定をしてなければ
起動OS選択画面を表示して起動OS〔HDD〕を選択させるようにしています。優先起動の設定をしたHDDにはそうである事を示す書き込みがなされているようです。)


逆に外部増設HDDを優先してしまうことのない
デフォルト(工場出荷)設定を使用していて外部増設HDDをAドライブとしてMS−DOS V3.30Dを優先起動させたい場合は、パソコン本体のディップスイッチやメモリースイッチ等でパソコン本体内蔵HDDを切り離し設定してからOS起動してやる必要が有ります。

メモリースイッチで切り離しを行うタイプのパソコンは、電源ON(リセット)する時に「HELP」キーを押しながら電源ON(リセット)すればメモリースィッチ設定画面が表示されますから、その画面で切り離し設定して設定が終了すれば
MS−DOS V3.30D起動動作に入ります。

元のパソコン本体内蔵HDDのWindows 95起動に戻すには、再度電源ON(リセット)する時に「HELP」キーを押しながら電源ON(リセット)すればメモリースィッチ設定画面が表示されますから、その画面で切り離しの解除設定して設定が終了すればWindows 95起動動作に入ります。


安心して使えることを優先するならSCSI−I/Fボードと接続するSCSI機器は同一メーカーにするのが一番ですが、SCSI−I/Fボード・SCSI機器共に相性問題が発生しないよう改良されて来ていますので、この相性問題トラブルになるかどうかは入手したものが相性問題を抱えた初期の製品か改良されて出荷された頃のものかによります。

リサイクル品の場合、必ずしも同一メーカー品で揃(そろ)えられるとは限りませんが、同一メーカーで揃えられなかった場合は改良されて出荷された頃のものを選ぶようにします。


                                     
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