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スポンジ劣化    v1.00 (2006/05/17)


各社 絶縁/クッション用スポンジが経年劣化でボロボロ

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本 文

多くの各社「006P型乾電池(電圧9ボルト)使用エフェクター」では、エフェクター・ケース内で006P型乾電池(電圧9ボルト)がガタ付かないよう「電池押さえクッション」として「ポリウレタン・スポンジ」が、エフェクター・ケース本体又は裏ブタ(或いは電池ブタ)等に貼り付けられていたりしています。

MXR製やGuyatone製の一部エフェクターでは、エフェクター・ケース内の回路基板の「絶縁とガタ付き防止クッション」として「ポリウレタン・スポンジ」で回路基板を包(くる)んで、エフェクター・ケース内に収め、「電池押さえクッション」としても機能させている場合があります。

又、これらエフェクターを製品出荷する時は、紙製化粧箱に「取扱説明書」、「保証書」等と一緒に収める時にエフェクター本体の「ガタ付き防止クッション」として厚手のベルト状「ポリウレタン・スポンジ」で固定している場合があります。


この「ポリウレタン・スポンジ」が経年劣化しなければ別に何の問題も無いのですが、実際には時間の経過と共に風化してボロボロになる場合があります。

特に製造されてから何年も経っていた場合、触るとポロポロ崩れていったり、更に年月が経過して酷(ひど)くなると乾いた砂像のように風で崩れて行くような状態になってしまいます。

しかし、「ポリウレタン・スポンジ」が経年劣化でボロボロになっただけで、エフェクターとしてはちゃんと動作するという場合も多いので、簡単に「ポリウレタ・スポンジ」を交換して元のように使い続ける事は可能です。


補修用「ポリウレタン・スポンジ」等の梱包材は、ホームセンターの梱包材売り場コーナーや梱包材を扱っている専門店・大きな文具店・100円ショップ等で入手します。
   (何処かからの小包郵便・宅配便等を受け取った時にクッションに使われていた梱包材或いは箱に入った果物の保護緩衝材を捨てずに保存して置くと、こういう時に役立つ事があります。
    又、スーパーから「パック入り魚」を買って来ると、「ポリウレタン・スポンジ」がドリップ吸収用や上げ底用に使われている事が有りますが、ドリップ吸収させたものは血や肉汁を食器洗い洗剤で洗っても匂いが残りそうで敬遠する方でも、「味りん干し魚」の上げ底用に使われていたものならスポンジ表面がちょっと汚れただけですので、洗剤で簡単に落とせますし匂いも無く使えます。)


《 ポリウレタン・スポンジの補修 目次 》

【 006P型電池(電圧9ボルト)押さえスポンジ補修('06/05/17) 】

【 回路基板包(くる)みスポンジ補修('06/05/17) 】

【 化粧箱内装スポンジ補修('06/05/17) 】


006P型電池(電圧9ボルト)押さえスポンジ補修('06/05/17)

【機種】

各社製 006P型乾電池(電圧9ボルト)使用エフェクター


【概要】

ポリウレタン・スポンジの経年劣化からの復元


【症状】

電池押さえ用「ポリウレタン・スポンジ」が経年劣化してボロボロになり、クッションの役目をしなくなった為、エフェクターを手に持って振ると内部の電池がケースに当たりカタカタと音がする。
  (電池収納室のように専用のスペースが形成されたエフェクター・ケース構造になっている場合であれば、移動運搬時に電池が動いてカタカタと当たる音がしていてもエフェクター動作上は何の問題もありませんので、取敢えずはそのまま使用し続ける事は出来ます。
   特に電池収納室のような専用のスペースが形成されておらず、スポンジだけで電池を固定させているというような場合は、スポンジが劣化した為に電池の座りが悪くなったことで、物によっては電池の金属部分が当たって内部回路ショートの原因になる場合があるかも知れません。)


【修理方針】

エフェクター内部に散らかった「ポリウレタン・スポンジ」欠片(かけら)を掃除機で吸い取った後、補修用「ポリウレタン・スポンジ」を適度な寸法に切って張り替えることとした。
  (補修用「ポリウレタン・スポンジ」を用意出来なくて応急的に何とかしたい場合は、ビニルテープやガムテープ等で電池を取敢えずエフェクター・ケースに貼り付けて置くと良いでしょう。)


【修理難易度】   ○容易   普通   やや難   かなり難


【修理必要工具等】

ドライバー(ネジ回し)、   掃除機、    物差(ものさし)

ポリウレタン・スポンジ、   両面テープ、   鋏(はさみ)


【修理手順】

§1 残っているスポンジ欠片(かけら)から元のスポンジ・サイズを測定

張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」を適当な大きさに裁断する為に、物差(ものさし)で元のスポンジ・サイズを測定して置きます。

スポンジがボロボロの欠片(かけら)状態で測定不能の時は、大体のサイズを推定します。
  (全く手掛りが無く推定する場合は、電池が収納される場所のスペースの範囲内の大きさで、「006P電池」を人に見立てて布団やベッドを必要な「ポリウレタン・スポンジ」に見立てて寸法を推定すれば良いでしょう。)

もしも用意した張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」の厚みが元のスポンジの厚みに足りない場合は、スポンジを2段重ね・3段重ねにしますが、元のスポンジよりも厚みが大きい分には裏ブタや電池ブタをした時にスポンジは圧迫されてへこむので構いません。


§2 スポンジ欠片(かけら)を掃除機で吸い取る

エフェクター・ケース裏ブタ(又は電池ブタ)を外して、ボロボロに崩れ散ったスポンジ欠片(かけら)を掃除機で吸い取りますが、掃除機の吸引ノズルは凹凸物に効果的な「丸ブラシ」付きの物が使えればそれでやります。

ボロボロになったスポンジ欠片(かけら)がエフェクター・ケースに張り付いたまま残っていれば、それも剥(は)がして取り除いて置きます。


§3 ポリウレタン・スポンジの貼り直し

張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」を先に調べた必要な寸法に鋏(はさみ)で裁断し、裁断後のスポンジを両面テープを使って元の「電池押さえスポンジ」が貼り付けてあった位置に同様に貼り付けます。

両面テープのサイズは、張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」の貼り付ける側に収まる範囲で切って使いますが、幅狭の両面テープの場合は2列に渡って貼るようにします。

用意した張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」の厚みが、元の「電池押さえスポンジ」の厚みに足りない場合は、スポンジを2段重ね・3段重ねに貼り付けます。

スポンジを2段重ね・3段重ねにした結果或いは用意した張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」の厚みが最初から、元のスポンジよりも厚みが大きい分には裏ブタや電池ブタをした時にスポンジは圧迫されてへこむので構いません。
  (裏ブタや電池ブタをした時にスポンジがある程度へこむ状態でないと、電池の座りが悪くエフェクターを手で振った時に電池が動いてケースに当たりカタカタと音がしてしまいます。)


§4 裏ブタや電池ブタを閉めます

006P電池を「電池押さえスポンジ」に当たるように収納し、裏ブタや電池ブタをした時にスポンジがある程度へこんだ状態になるのを確認し、更に蓋をした状態でエフェクターを手で振った時に電池が動いてケースに当たりカタカタと音がしないか確認します。

もしも電池が動いてまだカタカタと音がするようなら、張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」を更に貼り重ねます。


【修理結果】

これで元のように安心して使えますが、張り替え用「ポリウレタン・スポンジ」を用意出来なくて応急的に何とかしたい場合は、ビニール・テープや布製ガム・テープ等で電池を動かないように取敢えずエフェクター・ケースに貼り付けて置くとか、或いは絶縁性があって何かクッションになるもの例えば「梱包用エアー・キャップ」(所々に空気の粒を形成した透明クッション材で、プチプチを潰せるお馴染みのやつ)を応用するとかします。


                                     【 ▲戻る 】

回路基板包(くる)みスポンジ補修('06/05/17)

【機種】

MXR製 一部製品

Guyatone製 一部製品


【概要】

エフェクター・ケース内の回路基板の「絶縁とガタ付き防止クッション」として回路基板を包(くる)んで、更に「電池押さえクッション」としても機能させている「ポリウレタン・スポンジ」の経年劣化からの復元。


【症状】

電池を交換しようと裏ブタを開けたら、回路基板を包(くる)み電池押さえとしても機能しているスポンジが経年劣化してボロボロになり、クッションの役目をしなくなった上、何やら回路基板上の部品らしき物がスポンジを突き破って顔を出している。
  (このような状態は、スポンジが回路基板の「絶縁とガタ付き防止クッション」として役目を果たしてない非常に深刻な状態で、このまま電池を交換して使い続けると回路ショートを引き起こし壊れてしまう原因となりますから、補修が終わるまで絶対にエフェクターを使わないで下さい。)


【修理方針】

エフェクター内部に散らかった「ポリウレタン・スポンジ」欠片(かけら)を掃除機で吸い取った後、補修用「ポリウレタン・スポンジ」を適度な寸法に切って包(くる)み替えることとした。
  (補修用「ポリウレタン・スポンジ」を用意出来なくて応急的に何とかしたい場合は、ビニール・テープや布製ガム・テープ等で回路基板を包(くる)んだ上、電池を取敢えずエフェクター・ケースに貼り付けて置くと良いでしょう。)


【修理難易度】   ○容易   普通   やや難   かなり難


【修理必要工具等】

ドライバー(ネジ回し)、   掃除機、    物差(ものさし)

ポリウレタン・スポンジ、   両面テープ、   鋏(はさみ)


【修理手順】

§1 残っているスポンジ欠片(かけら)から元のスポンジ・サイズを測定

包(くる)み替え用「ポリウレタン・スポンジ」を適当な大きさに裁断する為に、物差(ものさし)で元のスポンジ・サイズを測定して置きます。

スポンジがボロボロの欠片(かけら)状態で測定不能の時は、大体のサイズを推定します。
  (全く手掛りが無く推定する場合は、エフェクター・ケース内寸を測定し、その寸法を元に、「回路基板」を人の上半身に見立ててその人の和服を必要な「ポリウレタン・スポンジ」に見立てて寸法を推定すれば良いでしょう。
   和服をハンガーに吊るすとぶっとく書いたT字型に見えますが、そういうT字型に「ポリウレタン・スポンジ」を裁断することになります。
   「回路基板」を人の上半身に見立てて和服に見立てた「ポリウレタン・スポンジ」をあてがい、「ポリウレタン・スポンジ」の両袖に当たる部分を互いに折重なるように「回路基板」を包〔くる〕み込み、「ポリウレタン・スポンジ」の腰の辺りに当たる部分がフット・スイッチを覆うように包〔くる〕んだ状態の「回路基板」をエフェクター・ケースにはめ込み、「ポリウレタン・スポンジ」の下半身に当たる部分が006P電池の「電池押さえスポンジ」として機能するよう電池収納スペースに広げることになります。)

包(くる)み替え用「ポリウレタン・スポンジ」は、厚みが10mm位で指で挟み潰した時にぺちゃっと潰れ過ぎない「程よい固さ」のものが得られればベストです。
  (もしも、厚みが十分でないものしか用意出来なかったり或いは固さが柔らか過ぎる場合は、スポンジを2段重ね・3段重ねにするとか、絶縁性を補強する意味でビニールテープやガムテープを併用するとかしますが、厚みが多少大きい分にはスポンジは圧迫されてへこむので構いません。)

何処かからの小包郵便・宅配便等を受け取った時にクッションに使われていた梱包材或いは
スーパーの「パック入り魚」のスポンジ等の転用で取敢えず何とかしたいという時に、寸法的に先のT字型寸法に足りない場合は、「回路基板を包(くる)むスポンジ」と「電池押さえスポンジ」とに分離して寸法不足をしのいでも良いでしょう。

§2 スポンジ欠片(かけら)を掃除機で吸い取る

エフェクター・ケース裏ブタを外して、ボロボロに崩れ散ったスポンジ欠片(かけら)を掃除機で吸い取りますが、掃除機の吸引ノズルは凹凸物に効果的な「丸ブラシ」付きの物が使えればそれでやります。


§3 ポリウレタン・スポンジの包(くる)み直し

包(くる)み替え用「ポリウレタン・スポンジ」を先に調べた必要な寸法に鋏(はさみ)で裁断し、裁断後のスポンジで回路基板を包(くる)み、元の状態と同様にはめ込みます。
  (「回路基板」を人の上半身に見立てて和服に見立てた「ポリウレタン・スポンジ」をあてがい、「ポリウレタン・スポンジ」の両袖に当たる部分を互いに折重なるように「回路基板」を包〔くる〕み込み、「ポリウレタン・スポンジ」の腰の辺りに当たる部分がフット・スイッチを覆うように包〔くる〕んだ状態の「回路基板」をエフェクター・ケースにはめ込み、006P電池用スナップ・ホルダーが「ポリウレタン・スポンジ」の上に出て来る様にしながら、「ポリウレタン・スポンジ」の下半身に当たる部分が006P電池の「電池押さえスポンジ」として機能するよう電池収納スペースに広げます。)

用意した包(くる)み替え用「ポリウレタン・スポンジ」の厚みが十分でなかったりスポンジ固さが柔らか過ぎる場合は、スポンジを2段重ね・3段重ねに貼り付けてから包(くる)みます。
  (スポンジを2段重ね・3段重ねに貼り付けるのに使う両面テープのサイズは、包〔くる〕み替え用「ポリウレタン・スポンジ」の貼り付ける側に収まる範囲で切って使いますが、幅狭の両面テープの場合は2列に渡って貼るようにします。)

スポンジを2段重ね・3段重ねにした結果或いは用意した包(くる)み替え用「ポリウレタン・スポンジ」の厚みが最初から、元のスポンジよりも厚みが大きい分には裏ブタをした時にスポンジは圧迫されてへこむので構いません。
  (裏ブタをした時にスポンジがある程度へこむ状態でないと、電池の座りが悪くエフェクターを手で振った時に電池が動いてケースに当たりカタカタと音がしてしまいます。)

用意したスポンジの固さが柔らか過ぎて包(くる)んだ時に回路基板上の部品がスポンジを突き破りそうな気配で絶縁性に問題が有りそうな場合は、回路基板を包(くる)む部分のスポンジ片面側にビニール・テープ又は布製ガム・テープを貼り付けて、その貼り付けた側が回路基板に当たるように包(くる)んで絶縁性を補強してやると良いでしょう。


§4 裏ブタを閉めます

006P電池を「電池収納スペース」に収納し、裏ブタをした時に「電池押さえスポンジ」として機能するスポンジ部分がある程度へこんだ状態になるのを確認し、更に蓋をした状態でエフェクターを手で振った時に電池が動いてケースに当たりカタカタと音がしないか確認します。

もしも電池が動いてまだカタカタと音がするようなら、電池押さえとして機能する部分だけでも「ポリウレタン・スポンジ」を更に貼り重ねます。


【修理結果】

これで元のように安心して使えますが、包(くる)み替え用「ポリウレタン・スポンジ」を用意出来なくて応急的に何とかしたい場合は、布製ガム・テープをのり面どおしを張り合わせるように二つ折りにしたもので回路基板を包(くる)んで絶縁性を保持しながらエフェクター・ケース内に収めます。
  (のり面どおしを張り合わせるように二つ折りにするのは、回路基板にのりが付かないようにする為と二重になることでより絶縁性が高まる上、べたべたくっ付かないで作業しやすくなるからです。
   この時ガム・テープ長さを、回路基板を包〔くる〕む1周分のちょうど2倍にせず、何cmか例えば6cm分のりしろ用に余分に長く取って切ってから、のりしろ4cmを残してそれ以外の部分を二つ折りにして、のり面どおしを張り合わせるようにすると、張り合わせた部分で回路基板を包〔くる〕んだ後のりしろ部分をガム・テープ表〔おもて〕面に貼り付けてやれば、回路基板がスカスカにならずある程度きつく包〔くる)んだ状態に維持出来ます。
   市販布製ガム・テープは50mm幅のものと76mm幅のものとがありますが、手元に76mm幅のものが無ければ幅を継ぎ足すように貼り重ねてやります。)

「006P電池押さえスポンジ」部分は、ビニール・テープや布製ガム・テープ等で電池が動かないように取敢えずエフェクター・ケースに貼り付けて置くとか、或いは絶縁性があって何かクッションになるもの例えば「梱包用エアー・キャップ」(所々に空気の粒を形成した透明クッション材で、プチプチを潰せるお馴染みのやつ)を応用するとかします。


                                     【 ▲戻る 】

化粧箱内装スポンジ補修('06/05/17)

【機種】

各社製 エフェクター


【概要】

ポリウレタン・スポンジの経年劣化からの復元


【症状】

紙製化粧箱に「取扱説明書」、「保証書」等と一緒に収める時にエフェクター本体の「ガタ付き防止クッション」として固定している厚手のベルト状「ポリウレタン・スポンジ」が経年劣化してボロボロになり、化粧箱を手に持って振ると内部のエフェクターが化粧箱に当たりガサガサと音がする。
  (最終ユーザーが化粧箱に入れて持ち歩くケースは少ないでしょうから、「化粧箱内装スポンジ」を補修する必要は無いかも知れませんが、引越しや郵便小包や宅配便送付で化粧箱内に固定出来れば見た目はどうでもいいという場合、スポンジに拘る必要は無く有り合わせのクッション材や新聞紙を適当にクシャクシャ丸めたものでも化粧箱内に詰めて代用出来ます。
   楽器店等にとっては「デッド・ストックになっていたものだが、このままでは大幅値引きでもしないと売り物にならなくて何とかしないと困るなー」という場合に、補修が必要となるでしょうか。)


【修理方針】

化粧箱内部に散らかった「ポリウレタン・スポンジ」欠片(かけら)を掃除機で吸い取った後、補修用「ポリウレタン・スポンジ」をエフェクター製造元から取り寄せて詰め替えるのが商品在庫では基本ですが、ここでは取り寄せられなかった事例としました。
  (デッド・ストックになっていたような場合、「化粧箱内装スポンジ」だけでなくエフェクター内部の「電池押さえスポンジ」等も一緒に補修することになるでしょうから、一緒に取り寄せる事にします。
   製造元で既にその機種が廃番になってしまっていて、補修部品としても取り寄せられないような場合等は、見た目が良くて適当な代用スポンジを探し出して適度な寸法に切って詰め替えるしかありません。)


【修理難易度】   ○容易   普通   やや難   かなり難


【修理必要工具等】

ドライバー(ネジ回し)、   掃除機、    物差(ものさし)

ポリウレタン・スポンジ、   製図ブラシ、   ペーパー・カッター(はさみ)


【修理手順】

§1 残っているスポンジ欠片(かけら)から元のスポンジ・サイズを測定

内装詰め替え用「ポリウレタン・スポンジ」を適当な大きさに裁断する為に、物差(ものさし)で元のスポンジ・サイズを測定して置きます。

スポンジがボロボロの欠片(かけら)状態で測定不能の時は、大体のサイズを推定します。
  (全く手掛りが無く推定する場合は、化粧箱内にエフェクターを入れてスポンジを詰める隙間の寸法を測定し、その寸法より厚めの「ポリウレタン・スポンジ」にすれば良いでしょう。
   詰め替え用「ポリウレタン・スポンジ」は、隙間より厚みが10mm位厚くて指で挟み潰した時にぺちゃっと潰れ過ぎない「程よい固さ」のものが得られればベストです。
   商品では見た目が大事なので、もしも厚みが十分でないものしか用意出来なかったり或いは固さが柔らか過ぎる場合は適当なものが見つかるまで探す他は無く、スポンジを2段重ね・3段重ねにするとか出来ないでしょうが、厚みが多少大きい分にはスポンジは圧迫されてへこむので構いません。)


§2 スポンジ欠片(かけら)を製図ブラシで払い落とし、掃除機で吸い取る

化粧箱を開けて、ボロボロに崩れ散った内装スポンジ欠片(かけら)を先ず製図ブラシ等で払い落とせる範囲で払い落とします。
  (いきなり掃除機で吸い取りますと、「取扱説明書」や「保証書」等にシワが付いてしまったりして新品性が損なわれる元となります。
   掃除機で吸い取る時は、対象物にシワ等のダメージを与えないよう掃除機の吸引ノズルは必ず凹凸物に効果的な「丸ブラシ」付きの物で慎重にやります。)


§3 ポリウレタン・スポンジの詰め直し

詰め替え用「ポリウレタン・スポンジ」を先に調べた必要な寸法にペーパー・カッターで裁断し、裁断後のスポンジで化粧箱とエフェクターの隙間に、元の状態と同様に詰め込みます。
  (長い寸法を綺麗な仕上がりで切るには鋏〔はさみ〕は適当でなく、プリント写真を切りそろえたりするのに使われている「ペーパー・カッター」で裁断するようにします。
   元のスポンジよりも厚みが大きい分にはスポンジは圧迫されてへこむので構いませんが、スポンジがある程度へこむ状態でないと、エフェクターの座りが悪く化粧箱を手で振った時にエフェクターが動いて化粧箱に当たりガサガサと音がしてしまいます。)


§4 フタを閉めます

エフェクターを化粧箱に収納し、スポンジ部分がある程度へこんだ状態になるのを確認し、更にフタをした状態で化粧箱を手で振った時にエフェクターが動いて化粧箱に当たりガサガサと音がしないか確認します。

もしもエフェクターが動いてまだガサガサと音がするようなら、スポンジの厚みや固さが適当ではない証拠ですから「ポリウレタン・スポンジ」を探し直します。


【修理結果】

これで元のように安心して商品となりますが、どうしても詰め替え用「ポリウレタン・スポンジ」を用意出来なかった場合は値引き販売せざるを得ないかも知れません。


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  トニックス トップ修理・治療法サウンドエフェクタースポンジ劣化

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