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CRTのコツ    v6.00 (2003/05/01)


CRTディスプレイ・リサイクルのコツ

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本 文

多くのデスクトップ型やタワー型のPC(パソコン)ではノートブック型PCと違い画面表示装置が分離していてTV(テレビ)のような図体(ずうたい)のものが古くから使われて来ました。
(ここではブラウン管使用の画面表示装置に限定していますが、ディスプレイ一体型PCや最近普及している液晶型の表示装置は取り扱いません。)

PCの変遷に伴ってCRTディスプレイ(CRTモニタ)の仕様・規格も変化して来ましたが、メーカー間を越えて共用出来るようになったのはWindows95が普及し始めてからと言っても良いかも知れません。


《 Basicインタープリタの時代 》

  【 各社 8ビットPCの黎(れい)明期('03/04/05) 】

  
【 各社 8ビットPCの本格普及期('03/04/05) 】

  
【 各社 16ビットPCの黎明期('03/04/05) 】


《 MS−DOSの時代 》

  
【 NEC 16ビット/32ビットPCの本格普及期('03/04/05) 】


《 Windowsの時代 》

  【 Windows 3.0/3.1の時代('03/04/05) 】

  
【 Windows 95の時代('03/05/01) 】

  【 Windows 98以降の時代(工事中) 】 


各社 8ビットPCの黎明期('03/04/05)

PCは8ビットCPU(中央演算処理装置)チップが開発されてから雨後の竹の子のように各社各様のPCが作られましたが、色んな意味で規格は統一されておらずこの頃は文字表示が中心でしたから画面表示装置は「キャラクタ・ディスプレイ」とも言われていました。

TVのVHFチャンネル(1ch/2ch)信号に変換してTVに表示させる方式のものやビデオ信号に変換してビデオ専用モニタに表示させる方式のものも有りました。

初期の頃は文字のモノクロ表示のみでしたから白黒表示でしたが中には目に優しい緑色表示の「グリーンモニタ」というものが使用されることも目立ち始め、モノクロ専用コネクタ(5ピンDINコネクタ)の他にビデオ端子を備えてビデオ機器と共用出来るようにしたものも有りました。

PCとCRTディスプレイ(又は代用TV、ビデオモニタ等)間は、VHFチャンネル信号仕様のものはRFケーブルで、ビデオ信号仕様のものはビデオケーブルで、モノクロ専用コネクタ仕様のものはモノクロ用CRTケーブルで接続することとなります。
(この当時のビデオ端子を備えたCRTディスプレイはモノクロでしか表示出来ない事を苦にしなければ、監視カメラ用ビデオモニタやビデオ編集簡易モニタ等として現在でも使えます。
 雑誌等の印刷物用にソフトの画面例モノクロ写真を必要とする時は、以前はモノクロの紙焼きを出版社に提出していましたが、写真撮りに使用するCRTディスプレイはモノクロフイルムとの対応やにじみ等の点からグリーンモニタやカラーモニタを避けてなるべく白黒表示のモノクロ専用モニタを使用した方が結果が良いようです。)

                                 【 ▲戻る 】

各社 8ビットPCの本格普及期('03/04/05)

PCに先ず「デジタルRGB出力端子」(8ピンDINコネクタ)が追加されカラー・グラフィックス表示機能(640×200ドット)が付け加えられたのに伴い、先ずカラーモニタとしての「デジタルRGBモニタ」が開発されてカラー表示化されました。

カラー・グラフィックス表示の高精細化(640×400ドット)機種も出始めました。

カラーモニタ側には8ピン角型コネクタが使用され、8ピンDINコネクタから8ピン角型コネクタに変換するデジタルRGBケーブルで接続していました。
(PCの一部機種では当時AV機能強化を謳〔うた〕ったTVにRGBマルチコネクタなるものが装備され始めたので、RGBマルチコネクタ仕様のPCも有りました。
 「デジタルRGBモニタ」はこの当時のPCを使う時以外に転用も出来ないものが殆どですのでリサイクルに不向きです。)


カラーの色数は初期の8色から16色、256色、4096色、65536色、1677万色等と増加して行くことになりますが、中間色が表示出来るようにと「アナログRGB出力端子」がPCに追加されたのに伴い、「アナログRGBモニタ」が開発されました。

アナログRGBモニタ出始めの頃は両端に15ピンD−Subコネクタ等が取り付けられたアナログRGBケーブルでPC−モニタ間を接続していましたが、次第にコストダウンでアナログRGBケーブルがモニタからニョッキリと尻尾のように生えたような形に移行して行きました。
(この頃にはPCのメーカー間格差もつき始めRS−232Cインターフェイスを標準装備しプログラムソース編集機能の充実していたNEC社の「PC−8001シリーズ」「PC−8801シリーズ」機がダントツリードをキープし始めており、PCのアナログRGB出力端子としては15ピンD−Subコネクタが主ですが、後年開発されるノートPCの外部表示装置用として寸法上9ピンD−Subコネクタが使われる事も有りました。
 以後、Windows95普及初期までこのタイプのコネクタが使用され続けましたが、この頃の640×400ドット/640×200ドット対応ディスプレイはWin95マシンでもBASIC/MS−DOSアプリケーションを利用する場合にしか表示利用出来ません。)

                                 【 ▲戻る 】

各社 16ビットPCの黎明期('03/04/05)

8ビットPCの本格普及期と同時進行するような形で16ビットCPUチップを搭載した16ビットPCが開発されて行きました。

初期の16ビットPCはモノクロモニタ用端子とデジタルRGBモニタ端子を並存させていましたが、アナログRGBモニタの開発と共にモノクロモニタ端子に替わってアナログRGBモニタ端子が装備され、その内デジタルRGBモニタ端子も廃止されていく事となりました。

この頃の16ビットPC用ソフトは8ビットPCと同じBASIC(プログラム言語でもあり、OSの役目もしていた)用アプリケーションが殆どで、8ビットPC用ソフトを16ビットPC用に変換するツールソフトを標準装備させると共にPC付属マニュアルで変換修正項目をリストアップして16ビットPC用ソフト開発を容易にしながら、社外秘扱いPC内部データマニュアルの提供やソフト開発用PCの貸し出し等の有力ソフト会社に対する強力な側面支援をしていたNEC社の「PC−9801シリーズ」機が他社機を圧倒する形で日本市場を独占するに至りました。

640×400ドットという画面解像度に変更が無かったので8ビットPC用に使っていたCRTディスプレイはそのまま16ビットPCでも利用出来ました。
(PCのアナログRGB出力端子としては15ピンD−Subコネクタが主ですが、後年開発されるノートPCの外部表示装置用として寸法上9ピンD−Subコネクタが使われる事も有りました。
 以後、Windows95普及初期までこのタイプのコネクタが使用され続けましたが、この頃の640×400ドット/640×200ドット対応ディスプレイはWin95マシンでもBASIC/CPM−86/MS−DOSアプリケーションを利用する場合にしか表示利用出来ません。)

                                 
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NEC 16ビットPC/32ビットPCの本格普及期('03/04/05)

対応ソフト開発の容易性とソフト開発会社への強力な側面支援というNEC社の努力が実ってNEC機対応アプリケーションの数は飛躍的に増え、他社PCのそれを大きく引き離した結果同社「PC−9801シリーズ」PCが一人勝ち状態となってしまいました。
(後にエプソン社のみが「PC−9801シリーズ」互換PCを出していました。
 同じくずっと後になって米IBM社の「IBM−PC/AT」互換PCで日本語を扱えるようにした所謂DOS/V機が、日本IBM社から出されて以降他社もDOS/V機で追随するようになってNECの牙城を揺るがすようになって行きます。)

それでも複数社のPC対応を心掛けてソフト開発するソフト開発会社は、言語仕様上各社毎の方言が多かったBASIC
(プログラム言語でもあり、OSの役目もしていた)から各社共通汎用OSとしての「CPM−86」(正しくは「CP/M−86」)や「MS−DOS」上で動かせる各社共通対応版ソフト開発へと移行していくようになり、これら汎用OSとセットで使うアプリケーションの増加と共にBASIC機能が利用されなくなって行きました。
(NEC社は、MS−DOS上で動く「MS-DOS版BASICインタープリタ」や「MS−DOS版BASICコンパイラ」を提供して同社の「N88−BASIC」アプリケーションを変換移行し易くする事も怠りませんでしたから、MS−DOS上で動くアプリケーション開発サポートという面でも手抜かりは有りませんでした。
 後年普及するWindowsの時代になるとNEC社はコストダウンの為、BASIC機能の搭載を廃止する方向で検討し始めることになります。)

ソフトが改訂される度にOSやアプリケーションソフトの肥大化でPCに高速処理が求められるようになって、車で言えばエンジンに当たるCPU(中央演算処理装置)チップのCPUクロック高速化、データバス/アドレスバスの多ビット化等でPCの処理速度がどんどん速くなって行きました。


CAD等の一部業務ソフトでは更なる高解像度が求められるようになり、「ハイレゾモード」として1120×750ドットの画面解像度を付加した機種も出されるようになってこの解像度にも対応した「マルチシンク型アナログRGBモニタ」がこの頃出始めました。
(ハイレゾ対応PCのアナログRGB出力端子としては15ピンD−Subコネクタで、マルチシンク型アナログRGBモニタ側も同じコネクタを使用していましたが、1120×750ドットに対応して周波数特性の良いより高性能なアナログRGBケーブルが併用されるようになりました。
 この高性能なアナログRGBケーブルは640×200ドットの低解像度でも問題無く使える上位互換性が有ります。
 NEC社のハイレゾ対応PCは、ハイレゾモード〔1120×750ドット〕とノーマルモード〔640×400ドット/640×200ドット〕をハードスイッチで物理的に切り替える方式で、モードを切り替える場合は対応OS〔NEC版MS−DOS v3.3D以降?〕の起動からやり直す必要が有り、使い勝手の悪いものでした。
 米ではIBM−PC/AT互換機でグラフィック・アクセラレータ〔ウィンドウ・アクセラレータ〕・カードを拡張スロットに増設して1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドット対応マルチシンク型ディスプレイに接続してやる方式が一般的となっていましたので、従来型〔ノーマルモード専用〕の「PC−9801シリーズ」PCで使える同様なグラフィック・アクセラレータ・カードを販売する国内サードパーティが現れましたが、後年Windows 3.1対応PCが市販され出す頃にはPCメーカー側がグラフィック・アクセラレータをオン・ボードで標準搭載するようになって行きました。)

この頃NEC社はTVにデジタルRGB端子(8ピン角型)、アナログRGB端子(15ピンD−sub及び9ピンD−sub)、RGBマルチコネクタ、ビデオ端子を備えた「PC−TVシリーズ」CRTディスプレイを出しますが、TV用ブラウン管のままでありブラウン管のドットピッチが粗めでインターレース方式なので、PC専用ディスプレイと比べて表示が粗く美しくないきらいが有り1120×750ドット表示ではチラツキが感じられたりと少し劣りますが、1台で何役もこなしAV対応TVとして現在でも十分使い続けられます。
(「PC−TVシリーズ」は1120×750ドット/640×400ドット/640×200ドット対応マルチシンク型ディスプレイですが、水平・垂直同期周波数の追従範囲が狭いので1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットのPCに接続しても画像が4重・5重に重ね表示されるか全く同期の取れない流れた画面になるかのいずれかとなってしまい実用にはなりません。)

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Windows 3.0/3.1の時代('03/04/05)

Windows 3.0/3.1を開発した米マイクロソフト社はその創業時から時代の流れに目ざとく、他社商品のいいとこ取りを繰り返しては伸びてきた会社で、逆に言えば見さかいも無くつぎはぎ改良を加えて来たとも言え、その分安定性やバグ等の面で問題無しとは言えません。
(米のサードパーティの中には辛らつにあちこちアイデアをパクってきただけでオリジナリティなんかひとかけらも無いと同社を酷評する人達もいましたが・・・。)

Windows 3.0/3.1はMS−DOS v5.0A−Hの上に乗っかるコバンザメOSとも言える作りをしていてMS−DOSのマイナス面を引きずったままのOSでした。
(初期の頃Windows 3.0/3.1をインストールする段階で画面解像度を指定する為、画面解像度を変えるにはインストールし直す必要が有りました。)

この時代はまだまだNEC社が圧倒的に強く、NEC社は米マイクロソフト社と共同でNEC機対応版Windows 3.0/3.1に修正開発したものを専用でインストールさせていました。
(この初期の頃はCRTディスプレイは画面解像度・接続コネクタに従来と何ら変更は無く、MS−DOS時代のハイレゾモード機/ノーマルモード機それぞれ対応ディスプレイがそのまま使えました。
 〔
参照:
【 NEC 16ビットPC/32ビットPCの本格普及期('03/04/03) 】 
 PC−9801シリーズ互換機を出していたエプソン社は、拡張スロットにグラフィック・アクセラレータ・カードを置き
DOS/V機の画面解像度1024×768ドット対応を実現させる方向へ進んでいましたので、エプソン機用CRTディスプレイはNEC社製の方向性を決める先導役となっていました。)

日本IBM社によるIBM−PC/AT互換機上で日本語表示機能を実現した所謂DOS/V機の他社への仕様公開で、Windows 3.1の普及に歩調を合わせるかのように他社もDOS/V機でPC市場へ事実上の再参入をして来ました。
(この頃のDOS/V機の画面解像度は
1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットで接続コネクタは15ピンミニD−sub〔HD−D−sub〕で今に至っていますが、このDOS/V専用ディスプレイは従来の「PC−9801シリーズ」には画面解像度・接続コネクタ違いで共用は出来ませんでした。
 対抗上NEC社は割高になっていた部品調達を改善する為にDOS/V機部品を積極的に取り入れるように設計変更して、IDE接続HDD導入、DOS/V機と同一仕様の1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットで接続コネクタは15ピンミニD−sub〔HD−D−sub〕採用へと踏み込んで行き、挙句の果てによりDOS/V機に近い「PC−9821シリーズ」を加えていきました。
 この頃のNEC社製CRTディスプレイは接続コネクタは15ピンミニD−sub〔HD−D−sub〕採用でしたが画面解像度は640×400ドットに完全対応した上で1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットにも対応するマルチスキャン型でしたので、DOS/V機でも接続出来る上従来のPC−9801シリーズMS−DOSアプリを動かしたい向きには必須のCRTディスプレイと言え、15ピンD−subコネクタ採用PC接続には変換コネクタ等を併用してやればOKでした。
 NEC機対応を謳っていたサードパーティ製CRTディスプレイの中にもNEC機・DOS/V機両方の画面解像度をサポートしているものが有りました。
 後年エプソン社は、NEC社が歓迎しなかったと言うよりも自社ソフトにPCメーカー認識をさせて一致しなければ動かせないようにするプロテクトを追加する等してあからさまな互換機潰しをしていたことも有って、PC−9801互換機政策を棄ててDOS/V機互換に政策転換して行きます。)

                                 【 ▲戻る 】

Windows 95の時代('03/05/01)

Windows 95はMS−DOS v6.20の上に乗っかるコバンザメOSとも言える作りをしていてMS−DOSのマイナス面を引きずったままのOSという面では先のWindows 3.1と同じでした。
(画面解像度はOS起動後もコントロールパネルの画面アイコンから1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットの間で自由に変更可能に改良されています。)

Windows 3.1の頃からその上で動くアプリケーション・ソフトはPCのメーカーや機種に依存しないような作りに変わって行きましたから、対応ソフトの多さというNEC社の優位性が損なわれてしまい、MS−DOS時代のソフトを使用する必要の無い人にはPCがNEC社製である必要は無くなり、結果他社製PCの販売が伸びていく事に繋がりました。

連れて価格競争が激しくなり、エプソン社のDOS/V機互換への転換、尻に火がつき始めたNEC社もDOS/V互換機たる「PC−98NXシリーズ」を出さざるを得なくなりました。

他社は「DOS/V機シリーズ」1本で済みましたが、NEC社は従来のしがらみも有って「PC−9801シリーズ」、「PC−9821シリーズ」、「PC−98NXシリーズ」の3本立てとなってしまいました。
(Windows 95初期の頃の「PC−9801シリーズ」や「PC−9821シリーズ」でメーカー側がCRTディスプレイセットモデルとして組み合わせ販売していたNEC社製CRTディスプレイは接続コネクタは15ピンミニD−sub〔HD−D−sub〕採用でしたが画面解像度は640×400ドットに完全対応した上で1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットにも対応するマルチスキャン型でしたので、DOS/V機でも接続出来る上従来のPC−9801シリーズMS−DOSアプリを動かしたい向きには必須のCRTディスプレイと言え、15ピンD−subコネクタPC接続には変換コネクタ等を併用してやればOKでした。
 「PC−9821シリーズ」は後に更にコストダウンする為にMS−DOS v3.3以降に限るとか従来のMS−DOSアプリ対応機能を制限してしまいました。
 「PC−98NXシリーズ」はNEC社の個性を少し付加した作りにしているのか他社版「Windows 95 CD−ROM」でのインストールは出来ないと謳っていますが、DOS/V互換度の詳細は不明です。
 実際後半の「Windows 95バージョンB」の辺りになると「Windows 98」に標準添付されることになる「FrontPage Express」を先行して添付させる等他社との差別化に腐心しているようでした。)


NEC社製CRTディスプレイと言えどもDOS/V互換機である「PC−98NXシリーズ」でメーカー側がCRTディスプレイセットモデルとして組み合わせ販売していたCRTディスプレイ又は他社DOS/V機のCRTディスプレイセットモデルからの転用品等は、DOS/V専用として当然の事ながら640×400ドットを組み合わせていたPC本体がサポートしておらず結果として640×400ドットの垂直・水平同期周波数に同期出来るような追従範囲に設計されていませんので、「PC−9801シリーズ」や「PC−9821シリーズ」のPC本体に接続しても640×400ドットでの表示は出来ません。
(Windows 95の1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットで使う分には「PC−9801シリーズ」や「PC−9821シリーズ」のPC本体に接続しても問題無く使えます。
 コネクタ違いの場合は変換コネクタ等を併用します。)


NEC社は、単体で販売するマルチスキャン型CRTディスプレイを自社の「PC−9801シリーズ」、「PC−9821シリーズ」、「PC−98NXシリーズ」PCだけでなく他社のDOS/V機や米アップル社のMacにも対応出来るように設計して、変換コネクタや変換ケーブルで接続出来るようにしてきていますが、サードパーティからもこのような趣旨のCRTディスプレイが出荷されています。
(リサイクル品で取扱い説明書が無い時に画面解像度や対応機種等を知りたい場合はメーカー名・型番を元に問い合わせるか、メーカーのホームページ等でチェックしてみます。)


より高解像度を求めて1280×1024ドット等に対応するPC本体も有りますが、組み合わせて使うCRTディスプレイがこれらの解像度に対応していない場合はそれらの解像度では表示出来ないことになりますが、それらの解像度では表示出来なくても他の解像度1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドットでは表示出来ますからそれで不都合が無ければその範囲で利用するようにします。
(このような自分の手持ちのCRTディスプレイの解像度を超える解像度を持つリサイクルPC本体を入手した場合で表示出来ない高解像度設定にされていたら、表示内容を読み取れる程度に表示されずさりとて表示されないから解像度変更操作も出来ない事になってしまいますが、こういう場合はOS起動の時に先ず640×480ドット表示で「Starting Windows 95〔Windows 95を起動します。〕」と表示されるようになっているので、この表示が出ている間に「f・8」キーを押して「Microsoft Windows 95 Startup Menu」画面を表示させ「3.Safe Mode」を選んでやれば、以後640×480ドットでセーフモードのWindows 95が起動されますので解像度の設定変更が出来るようになります。
 セーフモードのWindows 95起動後、マイコンピュータ→コントロールパネル→画面アイコンからCRTディスプレイの対応している解像度に設定し直して、再起動してやれば今度はOKとなります。
 「プラグ アンド プレイ」対応で無かったり等してCRTディスプレイが今使用しているものと違う機種で設定されたままだったりすると解像度設定画面で前のCRTディスプレイがカバーしていた解像度をそのまま表示し続けるので、画面解像度の再設定時に間違って再度CRTディスプレイの解像度を超える設定をしてしまい画面表示を出来なくしてしまう事もよく有りますが、こういった場合でも同様にすれば表示出来るようになります。)

この頃のCRTディスプレイの最高画面解像度は15”ディスプレイで1024×768ドット、17”ディスプレイで1280×1024ドットというのが一般的なようですが、CRTディスプレイの画面解像度(1280×1024ドット/1024×768ドット/800×600ドット/640×480ドット)や省電力機能(電力消費セーブ/電源OFF)を正しくPC本体に反映させるには、マイコンピュータ→コントロールパネル→画面→ディスプレイの詳細→モニターから設定したり、更にマイコンピュータ→コントロールパネル→画面→スクリーンセーバーから設定したり、場合によってはマイコンピュータ→ハードウェアでハードウェアの検出をし直したり等を行います。
(PC本体側もCRTディスプレイ側も対応している筈の画面解像度に設定出来なかったり、640×480ドット以外の画面解像度に全く変更出来なかったりした場合はPC本体のディスプレイアダプタ〔グラフィックアクセラレータ〕用のデバイスドライバファイルが壊れてしまっていてそれらの再インストールが必要か、ディスプレイアダプタの故障等が考えられます。
 〔 
参照: トニックス トップ>リサイクル>パソコンのコツ 〕
 この頃のCRTディスプレイには自動補正機能が十分で無い物が多く、PC本体を交換すると表示位置がずれたり、表示の大きさが変化したり、画面枠四角形がふくらんだりへこんだりしてゆがむ等してCRTディスプレイ側の再調整が必要なことが有りますが、Windows 95起動後デスクトップ画面を表示し終えた段階で左右上下幅・表示位置・ゆがみ等の調整をして実用上問題無ければ大丈夫です。
 画面解像度を変更すると再度左右上下幅・表示位置・ゆがみ等の調整をし直す必要が有るものも中には有ったりしますが、その場合でもその手間さえいとわなければ実用上問題は有りませんし、最も頻繁に使用する解像度の時に正しく表示させて他の解像度の時は気にしなければ良いでしょう。
 Windows 95は起動初期に標準解像度の640×480ドットで先ず画面表示し次いでグラフィックアクセラレータを動かし設定されている画面解像度〔例えば1024×768ドット〕でデスクトップ画面を表示するように動作しますが、この起動途中の640×480ドット表示の時に左右上下幅・表示位置・ゆがみ等の問題が有っても、最終的なデスクトップ画面で正しく表示されさえすれば実用上何の問題も有りませんから、起動途中の画面表示崩れが有ったとしても無視します。)

マルチシンク型CRTディスプレイは、経年変化や故障等で対応している筈の解像度のどれかに追従出来なくなって表示が流れてしまい、読み取り不可能になってしまう解像度が発生してしまうことが有りますが、その解像度での使用をあきらめて正常表示出来る解像度で我慢する分にはそのままでも使えます。
(PC本体側のディスプレイ・アダプタの故障の場合も有りますので、どちらに原因が有るのかチェックは必要です。)


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