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戸車あり木製引き戸    v6.00 (2012/07/07)


戸車あり 木製引き戸 の修理・調整

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本 文

引き戸全般の概要と変遷は別のページで述べていますが、ここでは「戸車あり 木製引き戸」における修理・調整に限定して取り上げます。
参照: 引き戸の概要と変遷


《 戸車あり 木製引き戸 の修理・調整  目次 》

【 戸車あり 木製引き戸 が軽くスムーズに動かない修理('12/07/07) 】

【 戸車用レールの破断を修理('12/07/07) 】

【 柱と「戸車あり 木製引き戸」との間に生じた三角の隙間の調整('12/07/07) 】

【 硝子戸の割れた板硝子 の交換('12/07/07) 】


戸車あり 木製引き戸 が軽くスムーズに動かない修理('12/07/07)

<概要>

引き戸の戸車の車輪が戸車用レールの上をスムーズに回って行かないか、鴨居が経年変化で下がって遊び(隙間)が無くなった為に鴨居との摩擦が大きくなった等で、引き戸を軽くスムーズに動かせなくなった事からの復元。


<症状>

新築状態なら片手で引き戸を小さな力でちょっとスライドさせた(左右に振った)だけで引き戸が惰性で最後まで開け切ってしまう程軽くスムーズにさっと開いていたのが、何時の間にか引き戸を開け閉めするのに重く感じられるようになって大きな力を掛けないと開け閉め出来なくなっていたり、それでも突っ掛かり突っ掛かりしながらだったり、或いはギシギシ音を立てながらだったり、酷い時には足で強く引き戸を蹴(け)リ動かすか、引き戸を持ち上げ気味にして動かすとかしないと開け閉め出来なくなってしまった。


<修理方針>

引き戸の戸車の車輪が戸車用レールの上をスムーズに回って行かない原因には次の4つが考えられ、起きる頻度の高い順に並べると以下のようになります。

(1) 初期の頃から戸車の車輪の軸部分にはベアリングが採用されて来ていますが、オイルレス・メタルが発明されるまでは経年と共にベアリング部の油切れによる摩擦が増大して、ベアリングの磨耗進行が酷くなり、終いには車輪がスムーズに回らなくなって引き戸の動きが悪くなる。
(2) 戸車の車輪が鉄製や真鍮(しんちゅう)製の「袖平」タイプのものは、長年使用で本来平らだった車輪の接触面がレール溝状に片減りしてレール外れを防止する車輪より突き出たツバ部分とも摩擦が多くなって、引き戸をスムーズに開け閉め出来なくなる。
(3) 雨水の当たらない屋内の引き戸であっても、湿気の多い屋内トイレや風呂場等の出入り戸として使っている場合、湿気で戸車の車輪が鉄製だと錆び付いて引き戸をスムーズに開け閉め出来なくなる。
(4) (1)のベアリング部の油切れでベアリングがすり減ってしまって車輪がガクッガクッと大きく上下しながら不規則に回転するようになってしまった場合や、(2)の平らだった車輪の接触面がレール溝状に片減りした状態がどんどん進んでしまった場合だと、引き戸が敷居方向に次第に下がって行き、終いには引き戸の下端が敷居と接触して引き戸の開け閉めの度に敷居をこするようになってしまう為に、引き戸の開け閉めが突っ掛かり突っ掛かりしながらだったり、或いはギシギシ音を立てながらだったり、酷い時には足で強く引き戸を蹴(け)リ動かすか、引き戸を持ち上げ気味にして動かすとかしないといけなくなる。

いずれの場合も戸車の交換・調整が必要となります。


<修理難易度>  ○容易   普通   やや難   かなり難

特に何らかの特別な知識が必要な訳でも無く、必要なのは単なる慣れだけです。


<修理必要工具等>

カナヅチ(一方の打ち面は平らで、もう一方の打ち面は先細りのタイプ)

釘抜き(バール小)

マイナスドライバー(中〜大)

戸車(丸型)

釘(戸車止め用、19mm長)

薄板のかけら(2〜5mm厚)

場合によってはノミ(戸車穴拡大用)、自動車用ジャッキ(鴨居持ち上げ用)、角材(鴨居持ち上げ用)、カンナ(引き戸用なら尚良い)等


<修理手順>

(1) 先ず、はめ込まれている引き戸全体を両手で鴨居の方へ持ち上げて引き戸の戸車が戸車用レールから外れるように引き戸の下側を手前に引いて引き戸を外します。
     [引き戸は、通常家屋の新築時8〜10mm(ミリ・メートル)位引き戸を鴨居方向へ持ち上げられて外せるものですが、経年変化で鴨居の中央が下がって遊び(隙間)が少なくなった為、戸車用レールから外せる程持ち上げられない場合が有ります。
      そのような時は下がった鴨居を持ち上げる為に、敷居上に自動車用ジャッキをセットし、鴨居持ち上げ用角材をジャッキと鴨居間に挟み込むようにしながら、ジャッキのハンドルを回して鴨居を少しづつ持ち上げて行き、引き戸を外すようにします。
      あいにくジャッキや角材は用意出来無いが自分の他に大人なら居るという場合では、2人掛りで敷居に体重を掛けながら敷居側を押し下げて引き戸を外すとか、或いはどちらか1人が敷居と鴨居間に仁王立ちして鴨居を持ち上げているすきに、もう1人が引き戸を外すとかすれば良い。]

(2) 次に引き戸の下側に取り付けられている2個の戸車の車輪の状態をチェックします。
   引き戸の戸車の車輪が戸車用レールの上をスムーズに回って行かない原因として揚げた例に合致している場合は戸車の交換が必要となります。
   もしも戸車の車輪が手で回しても回転軸中心が振れたりせず、規則的にスムーズに2個共回っている場合は、経年変化で鴨居が下がった為に引き戸がスムーズに動かなくなったと考えられるので、下記手順(x)の項に飛んで鴨居の溝にはめ込む引き戸の頭部分をカンナで削る作業へ進みます。

(3) 



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