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道標: トニックス トップチューンアップ法パソコン>CPUファン>

CPUファン     v6.00 (2007/08/26)

 

各社デスクトップ型機・タワー型機にCPUファン送風方向設計ミス??

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参照: トニックス トップ>よくある質問FAQ  


当ページは元々表題を「各社Pentium MMX機にCPUファン送風方向設計ミス??」として2001年11月30日に公開したものですが、その後Pentium MMX機だけの問題では無いことが分かりましたので表題を上記のように変更しています。

当初、筆者は「各社Pentium MMX搭載機におけるCPUファン送風方向に関して設計ミスしているのではないか?」との疑いを持ちました。

その時の筆者の結論は「2社3機種での確認でしか無いが、各社Pentium MMX搭載機におけるCPUファン送風方向に関して設計ミスしているようだ。」というものでした。

その後、どうやらPentium MMX搭載機に限らずデスクトップ型機でCPUチップが水平に取り付けられて放熱器とCPUファンがその上に乗っかるように構成されているパソコンの全てが該当しそうだと分かりました。
(CPUチップがプリント基板〔マザーボード〕にべたっと水平に取り付けられていてもプリント基板そのものが床に対して垂直に保持される構造を持つことになるタワー型機は、CPUチップの上に取り付けられた放熱器とCPUファンで構成されたCPUクーラーも垂直配置となるのでCPUファンのファン風が放熱器に対して吹き付け方向であったとしても問題は無いようにも思えますが、綿埃〔わたぼこり〕の付き方を見るとデスクトップ型機と同様に対処した方が良いようです。)


本文

きっかけとなったのは、Windows 95プリインストールのPentium MMX搭載機2機種(NEC機、富士通機)にWindows 98(Win98)をアップグレード・インストールしたら途端にWin98起動不安定に悩まされてオーバーホールしている段階で、「Pentium MMX(CPU)にはアルミ製放熱器と空冷用ファンが取り付けられているが、空冷用ファンの送風方向が自然対流に逆らうのは設計ミスではないか?」と気が付いたからです。

デスクトップ型機のPentium MMX(CPU)は一般的にシャーシーケース(筐体)の底部水平面に平行配置したプリント基板(マザーボード)上にべたっと水平に取り付けられ、そしてCPUチップ上面に金具で貼り付け接触させたアルミ製放熱器と空冷用ファンとで自身の発熱を冷却するようにしむけられています。

言わばプリント基板という大地にCPUチップという1階部分、アルミ製
放熱器という2階部分、空冷ファンという3階部分という3階建て建物
で、2階の窓が常時開け放たれていて2階と3階は吹き抜けにして
いて3階の天井を取り外したような構造・配置に例えられるものです。

CPUチップの発熱をアルミ製放熱器に熱伝導させて空冷させるわけで
すが、冷却効果を高める為に空冷用ファンで強制送風してやろうという
ものです。

一般的に、放熱器が大きい程、風が強い程冷却効果は高まります。


問題なのは、送風方向が高熱になっている放熱器に風を上から下方向
に吹き付けているということなのです。

高熱なものに風を吹き付けて冷却する事自体は間違った考え方では
有りませんが、風を吹き付けて冷却にたいする相乗効果になったか
どうかです。


高熱なものが有るとその輻射熱で暖められた回りの空気が上昇気流を
生み自然対流が発生します。

上記3階建て建物の例えで言えば、2階の窓から入り込んだ空気が
暖められて吹き抜け状態の3階部分を通過し取り外されている天井部
分から天に向かって上昇していくような自然対流が発生します。

ここで3階部分のファンが回り上から下方向へ風を送ったとしたら、
上記自然対流に対して逆風を送るわけですから自然対流(上向き)
とより強いファン風(下向き)の力とで相互に打ち消すことになります。

その結果、一応力でまさるファン風で3階の天井から入った空気が2階
へ降りて2階の窓から抜けていく形になりますが、ファンの羽根だけで
なく2階部分(放熱器)にも多量の綿埃(わたぼこり)がまとわり付き
放熱器の冷却力を次第に殺(そ)いでいくことになります。

しかし、もしもファン風が輻射熱で暖められた空気を吸い上げるように
上向きになるようになっていたら、上記自然対流(上向き)にファン風
(上向き)が順風になるので風の力が足し合わされてより強い冷却効果
が生まれます。

また、Pentium UやPentium VにみられるCPUカセットのようなタイプのものをプリント基板のスロットに垂直に立てる形で取り付けて、そこへ横からファン風を吹き付けるような場合なら、同じ風の吹きつけでも追い風になって順風になりますからより強い冷却効果が期待出来ることになります。
(微細化技術の向上でPentium Vの途中からCPUカセット形式の必要が無くなって、今となってはこれら搭載機以外にはこのタイプは見られなくなってしまいました。)


筆者は、Pentium MMX搭載機の「NEC製PC−9821V200」、
「NEC製PC−VS16C/S5」及び「富士通製FMV−DeskPower
SU165」で共にファン風が逆風になるような空冷ファンの取り付けが
行われていたのを確認しています。

あなたがお使いのパソコン(PC)でCPUにPentium MMXを搭載して
いるのでしたら、ファン風が逆風になるような空冷ファンの取り付けが
行われていないかどうか確認されることをお奨めいたします。

しかしその後上記Pentium MMX機以外にも、「NEC製PC−9821V12」(Pentium /120MHz)、「NEC製PC−9821V13」(Pentium /133MHz)、「NEC製PC−9821V16」(Pentium /166MHz)、「NEC製PC−9821V166」(Pentium MMX/166MHz)でも逆風取り付けが行われていましたので、どうやらPentium MMX搭載機に限らずデスクトップ型機でCPUチップが水平に取り付けられて放熱器とCPUファンがその上に乗っかるように構成されているパソコンの全てが該当しそうです。


PCに搭載されて来たCPUチップは、8080、(Z80)、8086、(V30)、80286、80386、80486、Pentium(80586)、Pentium MMX、Pentium U、Pentium V、Pentium 4等と高機能化と共に変遷して来ましたが、Pentium/100MHzまでは付けても放熱器だけでCPUファンが取り付けられ始めたのはPentium/120MHzからです。

ところでPCの形態で言うと、水平置きデスクトップ型、垂直置きデスクトップ型(水平置きデスクトップ型に垂直置きも可能な転倒防止スタンドを付属させて置き方に自由度を持たせている場合が多い)、垂直置きタワー型、ノートブック型(ノートサイズに小型化出来なかった頃のラップトップ型も含める)に分けられ、水平置きデスクトップ型とノートブック型はプリント基板(マザーボード)が水平になるのでマザーボードにべたっと貼り付けられるように取り付けられるPentiumチップやPentium MMXチップも水平になり空冷ファン(CPUファン)のファン風がCPUチップに吹き付ける方向で設計されていると逆風状態となりますが、垂直置きタワー型は同じCPUチップでもマザーボードやCPUチップが床からは垂直状態になるのでCPUファンのファン風がCPUチップに吹き付ける方向で設計されていても順風状態となります。
(垂直置きデスクトップ型は置き方によって同じCPUチップでも順風か逆風かに分かれます。
 垂直置きデスクトップ型の「IBM製Aptiva 2196−47L」〔AMD K6−2/533MHz〕は、CD−ROMドライブやFDドライブの取り付け配置は水平置きデスクトップ型そのものですが前面パネルが垂直置きを前提とした文字表示になっています。
 同機のCPUチップ「K6−2」がPentiumチップやPentium MMXチップと同様にマザーボードにべたっと貼り付けられるように取り付けられていますので垂直置きする分には順風で何の問題も有りませんが、垂直置きすると本来水平配置で設計されているCD−ROMドライブが垂直配置状態になってしまいますのでこれを嫌う場合は水平置きして使う事になりますがゴム足は水平置き用に備わっていますので問題は無く但しCPUファンは逆風状態になってしまいます。)

筆者の推測ですが、ファン風が判で押したように各社共吹き付け方向になったのは、もしかしたらCPUチップのメーカーたる米インテル社がPCメーカーにCPUチップの評価ボードを提供した際、CPUチップにファン風を吹きつける形のタワー型のPC形式で提供したか又はそのような形で社内試作していたもののマザーボード部分だけの複製品を評価ボードとして提供したかして、受け取った各PCメーカー側の設計者がそのまま盲目的にそれを踏襲してPC設計した結果なのかも知れません。
(或いは、初期のCPUクーラーを一手に引き受けていた小型モーター専門の山洋電気〔SANYO DENKI〕社の製品がファン風の風方向を変更できない吹き付け方式一辺倒だったので、結果的にそれを採用した各社PCが吹き付け方式に統一され、その後の競合CPUクーラーメーカーも同社品の吹き付け方式設計を踏襲してしまった結果ということも・・・。)


逆風状態のものを順風状態にしたらどういう効果が現れるかですが、水平置きした「IBM製Aptiva 2196−47L」(AMD K6−2/533MHz)では逆風だと放熱器に触るとほんのり温かみを感じていたものが、CPUファンの取り付け方向をひっくり返して順風に直すと放熱器に触っても冷たいままで冷却効果が高くなった事が分かります。

逆風だとファン風が自然対流で打ち消し合う分、空気の流れがよどんで放熱器に綿埃(わたぼこり)がまとわりつき易くなりそれが悪循環となって次第に冷却効果も減少して行きます。
(最悪の場合フリーズ〔動作が固まってしまい何の操作も受け付けなくなってしまう〕して暴走状態となってしまうようです。
 〔参照: トニックス トップ>修理・治療法>パソコン修理>暴走・FDDエラー>〕
 ほぼ順風と考えて良い垂直置きした「IBM製Aptiva 2196−47L」〔AMD K6−2/533MHz〕や垂直置きした「自作タワー型DOS/V互換機」〔AMD K6−2/450MHz〕でも、綿埃の付き方を見ると逆風の水平置きデスクトップ型機と同じだったので、垂直置きするタワー型機であってもファン風方向を吹き付け方向から吸出し方向へ変更した方が良いと筆者は考えます。)

劇的に効いたのは、Windows 98(Win98)をアップグレード・インストールしたら途端にWin98起動不安定に悩まされていた「Pentium MMX機」が嘘のようにWin98起動不安定をほぼ解消出来たことです。
(10回中9回までWin98起動途中に例外発生エラー表示をしょっちゅう起こし、Win98と「Pentium MMX(CPU)」は相性が悪いのだと憤慨していたものですが、順風にしてから10回に1回起こるかどうかまで減少しました。
 「PentiumMMX(CPU)」は熱雑音・熱ストレスに弱いCPUなのかも知れません。)



《Pentium/PentiumMMX等の空冷ファンの風方向確認方法》

(1)CPU空冷ファンの上方にメモ用紙1枚をかざし、メモ用紙が下の
  空冷ファン側に吸い付けば逆風に、メモ用紙が上へ吹き上げられる
  ようなら順風になっています。

(2)CPU空冷ファンの上方に手をかざして下から風を感じるようなら、
  ファン風が順風になっています。
  (一般的にPCの後部に電源部用の大きな空冷ファンが取り付けら
  れており、ここに手をかざすとPC内部の空気を吐き出すように風
  が流れているのが感じられますが、この風より強いか弱いかは
  PC設計者の考え方次第ですが順風になるようにCPU空冷ファン
  が取り付けられていれば同じように風を感じられる筈です。もしも逆
  風になるように取り付けられていれば風を全く感じない筈です。)

(3)一般的に空冷ファンはその製造メーカー名等を明記したシールが
  張られている側に風が吐き出されるように作られていますので、
  CPU空冷ファンが順風になるように取り付けられていれば上から
  見てそのシールが見えるようになっている筈です。
  (PentiumMMX搭載機の「NEC製PC−9821V200」及び「富
  士通製FMV−DeskPowerSU165」で共にファン風が逆風に
  なるような空冷ファンの取り付けが行われていたのでこのシールが
  張られていない側が上にきていました。
  ところが「NEC製PC−VS16C/S5」ではシールが上に張られて
  いるのに風を感じなかったので、ファンを取り外してみたら下側にも
  シールが張られていてやはり風方向は逆風になるように取り付けら
  れていましたから、シールが上に張られていても風を感じなかった
  ら両側にシールが張られているケースを想定する必要が有ります。
  )

(4)CPU空冷ファンが逆風になるように取り付けられていれば、上から
  下へ吹き付けるので放熱器に綿埃が溜まり易く多量にまとわり付
  いたようになっている筈です。
  (長年の使用でPC内部全体には想像以上に綿埃が溜まっていま
  すが、空冷ファンが逆風に取り付けられていれば放熱器中央部寄
  りに綿埃が溜まり易く、順風に取り付けられていればまだ未確認で
  すが放熱器周辺部寄りにまとわり付く感じになると思います。)

決め手は何と言っても(1)ですが、(2)(3)(4)で駄目押し確認といったところ
でしょうか。



《CPU空冷ファンの風方向が吸出し(順風)になるように直すには》

【 NEC製PC−9821V12(Pentium/120MHz) 】

【 NEC製PC−9821V13(Pentium/133MHz) 】

【 NEC製PC−9821V16(Pentium/166MHz) 】

【 NEC製PC−9821V166(Pentium MMX/166MHz) 】

【 NEC製PC−9821V200(Pentium MMX/200MHz) 】

【 NEC製PC−VS16C/S5(Pentium MMX/166MHz) 】

【 富士通製FMV−DeskPower SU165(Pentium/166MHz) 】

【 IBM製Aptiva 2196−47L(K6−2/533MHz) 】

【 自作又は各社製タワー型機 】

 

NEC製PC−9821V12、V16(PC−9800シリーズ機)

CPUファンの外形が上下非対称形状の、例えて言えば中華なべを横から見たようにCPUファン上部は水平だが下部は丸い底のようになっていて放熱器側はこの丸い底がはまりこむようにすり鉢状にえぐられた構造になっている等一体化した設計で小型モーター専門の山洋電気(SANYO DENKI)社から供給されていて、取り付け金具の関係も有ってCPUファンを単にひっくり返して取り付け直せるというような構造になっていません。
(CPUファンの赤黒のリード線を入れ替えて接続してみるとこの場合ファンは回らなくなってしまうので、逆風のまま我慢するしか有りません。)


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 NEC製PC−9821V13、V166、V200(PC−9800シリーズ機)

(1) 電源が切れていることを確認して側面側左右合わせて4本と後部
  1本のプラス(+)ねじをはずします。

(2) ケース上蓋を少し後ろ方向へ引き出し気味にした後、両側面下部
  を両手で少し開くようにしてケース上蓋を取り外します。

(3) 内臓ハードディスク(HDD)の下にPentium MMXが隠れて置か
  れていますから、HDDが取り付けられているドライブベイ金具ごと
  先ず取り外す必要が有ります。
  (「WESTERN DIGITAL」と書かれた小さな弁当箱のようなもの
  がHDDですが、もしもHDDを増設している場合は同じ場所に二段
  重ねに取り付けている筈です。HDDに接続されているケーブルは
  外さなくてもドライブベイ金具を拡張スロット枠やシャーシー前部に
  固定している2〜3本のプラス〔+〕ねじを緩めるかはずすかして
  少し左へスライド気味にして外せば、ドライブベイ金具ごとHDDを
  動かせるようになりますので邪魔にならないように拡張スロット枠
  あたりに避けておきます。)

(4) 黒い小さなファンが有り、そのファンからプリント基板へ赤黒2本の
  線でコネクタ接続されているのが見えるようになった筈です。
  (空冷ファンが黒いアルミ製放熱器に4本のプラス〔+〕ねじで固定
  され、その放熱器が金具でCPUソケットに引っ掛け固定されていま
  すので、先ずファンの電源を取っているコネクタを上方へ引き抜き
  ます。放熱器を取り付けている金具はクリップのように動かすことで
  引っ掛けられているCPUソケットから取り外せます。空冷ファンを
  取り付けている4本のプラス〔+〕ねじを外して空冷ファンと放熱器
  を分離します。)

(5) 掃除機に先ず先細ノズルを付けてファンと放熱器の埃(ほこり)を吸
  い取ります。次に丸ブラシノズルに変えて入念に埃を吸い取りま
  す。放熱器を取り外したCPU(Pentium MMX)には中央に金属
  の銘版が有りその回りに無数の端子様のピンが剥(む)き出しにな
  っているように見えますが、この表面を傷つけないように丸ブラシ
  ノズルの掃除機で丁寧に埃を吸い取ります。
  (ついでにPC内部の埃も取れる範囲で軽く吸い取っておくと良いで
  しょう。入り組んだ所等吸い取れない部分がいっぱい残っても気に
  しないことです。隅々まで埃を取り除くには大掛かりな分解が必要
  になりますので、素人向きでは有りません。尚吸い取る時にはケー
  ブルを引っ掛けたりして挿し込まれているコネクタを緩〔ゆる〕ませ
  たり、プリント基板上の部品を傾けて部品同士を接触させてしまっ
  たり等しないように注意しながら丁寧に行って下さい。吸い取った
  後、念の為コネクタ類は出来る範囲で緩んでないか確認しておきま
  す。)

(6) 空冷ファンの吹き出し方向を試し確認するには、外したコネクタを
  プリント基板に挿して電源をONにして手をかざし、風の吹き出し
  方向と貼り付けられている銘板シール位置との関係をメモしておき
  ます。
  (「電源をON」にするということはパソコンを起動させることになりま
  すから、通常のパソコン操作と同じようにマウス操作等が出来る
  ように全てが接続されていなければなりません。

  CPUファンのファン風方向確認チェックをする段階でCPUファン
  を放熱器から取り外したまま電源ONにして手をファンにかざして
  風方向を確認するのですが、1・2分でチェック出来るのでこの間
  放熱器にCPUファンが装着されていなくても問題は有りませんが、
  筆者は、ミスが重なり時間が掛かりすぎてCPUから煙が出てきて
  しまった教訓から、CPUファンを取り外したり、CPUクーラー全部を
  取り外す時は短時間の作業であってもヘアードライヤーでCPUを
  代替冷却しながらの作業とすべきと感じています。
  参照: トニックス トップ>修理・治療法>パソコン修理>暴走・FDDエラー>〕
  空冷ファンや一時的に避けているHDDを他の電気部品等と電気
  ショートの原因となる接触さえさせないように気を付けていれば
  大丈夫です。
  「電源をOFF」にするにはWindowsのスタートメニューから通常の
  終了操作を行ってやります。

  空冷ファンのコネクタは方向性が有りますから、すんなり挿し込め
  ない場合は左右方向を180度変えてみます。

(7) 空冷ファンの風の吹き出し方向が上になるように向きを整えると共
  に、取り付け金具で最終的にCPUソケットに固定した時にコネクタ
  がプリント基板に挿し込めるような位置関係に有るかどうかも確認
  して、元の4本のプラス(+)ねじで空冷ファンを放熱器に取り付け
  ます。

(8) 放熱器を元のように取り付け金具でCPUソケットに引っ掛け固定
  し、コネクタも元のように挿し込んでおきます。

(9) ドライブベイ金具ごとHDDを元のように取り付けます。

(10) ケース上蓋を取り付ける前に一度「電源をON」にして動作的に
  異常が無いかどうか確かめます。正常にWindowsが起動し普通
  に操作出来れば作業上問題の発生は無かったと確認出来ます。
  (不幸にして異常が認められた場合は、どれかコネクタが緩〔ゆる〕
  んでいるとか気が付かない内に部品を傾けて接触させてしまってい
  るとか、大掛かりな分解をやって一旦抜いて挿し込んだ筈のコネク
  タ特にピンが2列になっているタイプで1列分にしか挿し込んでない
  状態になってしまっているとか、同じタイプのコネクタが隣接して
  いて入れ替えて挿し込んでしまったとかが無いかどうかチェックして
  下さい。手に負えないようなら残念ながら無理しないで修理依頼
  した方が良いでしょう。Windowsが起動しなかったとか起動したけ
  ど正常に終了操作が出来なかったとかのような場合は、強制電源
  OFFするしか有りませんのでそうします。)

(11) ケース上蓋を元のように取り付けて作業は完了です。


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NEC製PC−VS16C/S5(DOS/V互換機) 

ファンの両側にシールが張られていること以外は「富士通製FMV−
DeskPower SU165」と同様なのでそちらを参照してください。


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 富士通製FMV−DeskPower SU165(DOS/V互換機)

(1) 電源が切れていることを確認して後部3本のプラス(+)ねじをはず
  します。

(2) ケース上蓋を少し後ろ方向へ引き出し気味にした後、両側面下部
  を両手で少し開くようにしてケース上蓋を取り外します。

(3) 黒い小さなファンが有り、そのファンからプリント基板へ赤黒2本の
  線でコネクタ接続されているのが見えるようになった筈です。
  (空冷ファンが黒いアルミ製放熱器に4本のプラス〔+〕ねじで固定
  され、その放熱器が金具でCPUソケットに引っ掛け固定されていま
  すので、先ずファンの電源を取っているコネクタを上方へ引き抜き
  ます。放熱器を取り付けている金具はクリップのように動かすことで
  引っ掛けられているCPUソケットから取り外せます。空冷ファンを
  取り付けている4本のプラス〔+〕ねじを外して空冷ファンと放熱器
  を分離します。)

(4) 掃除機に先ず先細ノズルを付けてファンと放熱器の埃(ほこり)を吸
  い取ります。次に丸ブラシノズルに変えて入念に埃を吸い取りま
  す。放熱器を取り外したCPU(Pentium MMX)にはセラミックパ
  ッケージ中央に品名が有り、この表面を傷つけないように丸ブラシ
  ノズルの掃除機で一応埃を吸い取ります。
  (ついでにPC内部の埃も取れる範囲で軽く吸い取っておくと良いで
  しょう。入り組んだ所等吸い取れない部分がいっぱい残っても気に
  しないことです。隅々まで埃を取り除くには大掛かりな分解が必要
  になりますので、素人向きでは有りません。尚吸い取る時にはケー
  ブルを引っ掛けたりして挿し込まれているコネクタを緩〔ゆる〕ませ
  たりプリント基板上の部品を傾けて部品同士が接触させてしまった
  り等しないように注意しながら丁寧に行って下さい。吸い取った後、
  念の為コネクタ類は出来る範囲で緩んでないか確認しておきます。
  

(5) 空冷ファンの吹き出し方向を試し確認するには、外したコネクタを
  プリント基板に挿して電源をONにして手をかざし、風の吹き出し
  方向と貼り付けられている銘板シール位置との関係をメモしておき
  ます。
  (「電源をON」にするということはパソコンを起動させることになりま
  すから、通常のパソコン操作と同じようにマウス操作等が出来る
  ように全てが接続されていなければなりません。

  CPUファンのファン風方向確認チェックをする段階でCPUファン
  を放熱器から取り外したまま電源ONにして手をファンにかざして
  風方向を確認するのですが、1・2分でチェック出来るのでこの間
  放熱器にCPUファンが装着されていなくても問題は有りませんが、
  筆者は、ミスが重なり時間が掛かりすぎてCPUから煙が出てきて
  しまった教訓から、CPUファンを取り外したり、CPUクーラー全部を
  取り外す時は短時間の作業であってもヘアードライヤーでCPUを
  代替冷却しながらの作業とすべきと感じています。
  参照: トニックス トップ>修理・治療法>パソコン修理>暴走・FDDエラー>〕
  空冷ファンや一時的に避けているHDDを他の電気部品等と電気
  ショートの原因となる接触さえさせないように気を付けていれば
  大丈夫です。
  「電源をOFF」にするにはWindowsのスタートメニューから通常の
  終了操作を行ってやります。

  空冷ファンのコネクタは方向性が有りますから、すんなり挿し込め
  ない場合は左右方向を180度変えてみます。

(6) 空冷ファンの風の吹き出し方向が上になるように向きを整えると共
  に、取り付け金具で最終的にCPUソケットに固定した時にコネクタ
  がプリント基板に挿し込めるような位置関係に有るかどうかも確認
  して、元の4本のプラス(+)ねじで空冷ファンを放熱器に取り付け
  ます。

(7) 放熱器を元のように取り付け金具でCPUソケットに引っ掛け固定
  し、コネクタも元のように挿し込んでおきます。

(8) ケース上蓋を取り付ける前に一度「電源をON」にして動作的に
  異常が無いかどうか確かめます。正常にWindowsが起動し普通
  に操作出来れば作業上問題の発生は無かったと確認出来ます。
  (不幸にして異常が認められた場合は、どれかコネクタが緩〔ゆる〕
  んでいるとか気が付かない内に部品を傾けて接触させてしまって
  いるとか、大掛かりな分解をやって一旦抜いて挿し込んだ筈のコネ
  クタ特にピンが2列になっているタイプで1列分にしか挿し込んで
  ない状態になってしまっているとか、同じタイプのコネクタが隣接し
  ていて入れ替えて挿し込んでしまったとかが無いかどうかチェックし
  て下さい。手に負えないようなら残念ながら無理しないで修理依頼
  した方が良いでしょう。Windowsが起動しなかったとか起動したけ
  ど正常に終了操作が出来なかったとかのような場合は、強制電源
  OFFするしか有りませんのでそうします。)

(9) ケース上蓋を元のように取り付けて作業は完了です。


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 IBM製Aptiva 2196−47L(DOS/V互換機)

 〔参照: トニックス トップ>修理・治療法>パソコン修理>暴走・FDDエラー>〕

使われているCPUファンは上下対称型ですが、ファンの羽がわずかにはみ出しているのでこのまま単純にひっくり返して取り付け直すと羽が放熱器をこすってしまうのでうまく有りません。

放熱器とCPUファンとの間に1mm厚以上のスペーサー(1.5mm厚くらいの丸皿ワッシャーで代用)をかましてやる必要が有り、そうすると元のネジでは取り付けられず長いネジ(4・5mm長いタッピングビス)と交換する必要が有りますが、こうすればうまくいきます。

ケース上蓋を外すには、ケース上蓋後方上部中央辺りにマイナス(−)ドライバーを差し込んでケース上蓋を前面パネル方向へこじると、前面パネルとケース上蓋が一体となって外れてきますから後は「富士通製FMV−DeskPower SU165」と同様なのでそちらを参照してください。
(ちなみにIBM社製タワー型PCのケース上蓋を外す時もこれと同様ですが、他社製PCは一般的に前面パネルと反対方向に外す必要が有ります。)



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 自作又は各社製タワー型機(PC−9800シリーズ機及びDOS/V互換機)

CPUファン風が吹き付け方向であってもプリント基板(マザーボード)が垂直配置される構造からほぼ順風と考えて良いのですが、綿埃の付き方が水平置きデスクトップ型機と同じだったので、ファン風方向を吹き付け方向から吸出し方向へ変更した方が良いと筆者は考えます。

IBM社製タワー型PCのケース上蓋を外すには、ケース上蓋後方上部中央辺りにマイナス(−)ドライバーを差し込んでケース上蓋を前面パネル方向へこじると、前面パネルとケース上蓋が一体となって外れてきますから後は「富士通製FMV−DeskPower SU165」と同様なのでそちらを参照してください。
(他社製PCは一般的に前面パネルと反対方向に外す必要が有ります。)



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